第15話 あれから2年後・・・

2年は盛ったかな…1年半くらい?

下書きに書き溜めてたのを一気に公開した。


私は37歳になって、スラムダンクが映画化され、WBCで日本が優勝し、相変わらず大谷選手と結婚するにはどうしたらいいだろう?と考えている。


35歳の時、29歳の頃の自分を書いていた。

29歳から35歳の間もいろいろあった。


私は離婚してから、10年ぶりの自由を手に入れたことで多いに恋活に励んいた。友達の紹介、合コン、婚活パーティー、マッチングアプリ…ありとあらゆる出会いの場に行って、楽しい思いも、痛い思いも、涙を流す夜も経験して。

離婚して、もう恋愛なんで懲り懲り!とならなかったのは、元夫と過ごした結婚生活がなんだかんだ幸せだったからだと思う。


ただ、世間でいうほど30過ぎてめっきり誘いが減るなんてことはなかったけど、知り合う人のタイプが遊び人か結婚願望強すぎる人かで二極化していて、お付き合いしても長続きせずにどちらともなくお別れしてしまうケースが続いた。


ちょっと恋愛を休んだあと、もうすぐ36歳になるという時にアプリを再開してみた。

35歳の壁というので完全に道が分断される前に種を撒こうと思ったのだ。


何人かとやりとりして、4人と会った。

カフェに行ったり登山に行ったり、バーを梯子して交際を申し込まれたり、下ネタが過ぎて連絡を絶ったりいろいろあったけど割愛。

最後に会った4人目の人は、一番連絡のテンポが遅くて、会うタイミングが最後になった人だった。

同じくバツイチで子どもがいない、1つ年下の男性だった。


初めて会った日、もう桜も散るような季節だったのに寒さがぶり返して雨が降っていて寒かった。

私は目印にさくらんぼ柄の傘を持っていると伝えた。

待ち合わせの場所に行くと、清潔感のある男性が声をかけてきてくれて、私はその人を一目見るなり好印象を持った。


お店の選び方やオーダーの仕方、気の使い方もスマートで会話も馴れ馴れし過ぎず、ますます好感が持てた。いいかも!と内心思っていたのに、彼の仕事の話に入ったとたん、私の希望が打ち砕かれた。


こういう交際相手を探す目的の出会いの場合、私はちゃんとバツイチなことと、その理由を話すようにしているのだが、私が話す前に初対面の人の口から私の離婚理由を聞いたのは初めてだったからだ。


というのも、彼は元夫を間接的に知っていたのだ。


「仕事は金融関係で~」

「そうなんですね~(元夫と同じだ)」

「6年前に中国に行ってて…」

「…!(元夫も6年前に行ってた)もしかして、上海ですか?」

「そうですよ」

「あの、お勤め先って○○じゃないですよね…?」

「○○ですよ!」


なんと、彼は元夫が中国に出向していた際の出向先の社員だった。

元夫が中国から帰国したのが6年前の5月で、彼が中国に行ったのも6年前の5月。入れ違いで同じ部署に配属されたらしい。


「あの、じゃあ□□(元夫の名字)って知っていますか?私の元夫なんです」

「えぇぇ!まじですか!□□さんの元奥さんなんですか?」

「!!!あの、どこまで知ってますか…?」

「すみません、なんか言いにくいのですが…現地の家庭教師の女性とそういう仲になって、問題視されて帰国することになり、その後、奥様とは離婚することになったということを聞いています…」

「···その通りです···!!」


この偶然に驚きと共に、この人とはきっと友達止まりで終わる…と思った。

だって、間接的にでも知ってる人の元嫁なんて、嫌じゃないだろうか?


その日は、お互いにこの偶然に驚いて、世間て狭いですねー!なんて言って、でも共通の話題が出来たことで話しは弾んで、結局カフェで2時間も過ごしてしまった。


これが私と今の彼との出会いのきっかけ。











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