第27話 純文学
1コマ目
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とある喫茶店。AとBが話している。
A「ど、どうでしょう」
B「うーん、この小説はどのジャンルとして書いたの?」
A「ジャンルですか。一応、純文学です」
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2コマ目
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B「はあ、純文学か。いいかい、純文学にはね、大人の読解に耐えうるくらいの堅い文章力が必要なんだよ、最低でもね。でも君の文章力はせいぜい高校生くらい。まだスタートラインにも立てていないよ」
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3コマ目
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B「というか、自分の小説を純文学だと思ってる人は、大概自意識過剰なんだよ」
A「そうですか。すみません」
B「とはいえ、ストーリーはよかったよ。文章がもうちょっとよくなればいい。文章の参考になる小説を貸すよ」
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4コマ目
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BがAに本を渡す。
B「『アラサー引きこもり😱がトラック🚚に轢かれ異世界転生💀、その先はハーレムの楽園😍でした~神様🤡にチートスキル†破邪の魔眼†💯をもらったのでついでに魔王💩をこらしめに行きます!~』だ。おそらくこれを越えるような文章は今後出て来ないだろう」
A「はいっ! 頑張ります!」
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おわり
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