第8話
「失礼します。」そう言って私は社長室へと入って行った。Vオフィス。これは私が社長である親友。暁美空と一緒に創った企業だ。
初めは本当に成功するのか不安だったが、ここまで大きくなるとは……
大人気VTuber企業。それがVオフィスの評価だ。一期生が二人デビューして一躍VTuberとして有名になった。今回は二期生の募集について美空に話す事がある。 私は社長室へと入って単刀直入に言った。「ねぇ、美空。今回のニ期生……まじバズるよ?」と……
私が二期生の、というかVTuberのオーディションに携わったのはこれが最初だった。
私は応募を受けて二次選考まで残った5人を直々に見ることにした。まず最初に来たのは元気そうな女の子だった。その子は如月乃恵留さんというらしい。乃恵留さんは特技を見せてくれた。それはロールプレイ。一瞬でのじゃロリ?というものに変化していた。
凄い…… そんな感想を持って私は如月乃恵留さんの用紙に合格の印をを書いていく。
次に来たのは高校生だった。まぁ、高校生でも私が推していたYouTuberだって高校生たし? 別に関係ないんだが、その子は貧乏で家族を養いたいんだと、けどそれにはこのVTuberという職種は向いていない。VTuberは人気が出なければ全くと言っていいほど儲けがないのだ。しかも有名になんないと収益化は見込めない。そんな思いで私は彼女を不合格にした。
次に来たのは、今までとは違い、大学生だった。そんな暇なのだろうか? けど私は彼女のスピーチを聞いてビビッときた。完全に売れる!! そんな勘とも言って良い考えで私は合格の印を着ける。……
次に来た子は天津海里君と名乗った。けど今まで合格してきた人達とは根本的に違う。少し話を聞いてそのまま帰ってもらうつもりだった。だが、その思いは裏切られる。いい意味で、
海里くんは私に向かってVTuberになろうとしたきっかけを赤裸々に語った。不思議だ。何故か分からないがどんどん吸い込まれる。ふと時計を見るともう十分以上経っていた。
彼も時計の針を見たみたいですぐさま飛び立ってオーディション会場から出て行った。
まるで嵐のような子だった。人々を虜にさせながら時々自爆したりする。そんなVTuberは売れる!! それはずっとVTuberをVオフィスの社員として見てる私達にしか分からない経験上の確信だった。
私は彼、天津海里の名が書いてある用紙に合格の印を書き込んだ。
そして私の予想は大きく当たる。なんと、新しく二期生としてデビューした3人。天原夜空と氷華ヒメナと悪食ノエルがチャンネル登録者数5万人を超えたのだ!!これは一期生の一人でありこのVオフィスの司令塔 美空
以来だ。
二期生の三人は知らぬ間にどんどん大きくなっていってる。次はどんなことを起こすのか? 私はVオフィスの社員というよりも
ファンとして少し疑問に思った。…………
そして、Vオフィスの社員である神楽美咲は一日後の今頃にチャンネル登録者数8万人超えた夜空を見て仰天するのだがそれはもうちょっとあとの話………
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ということで、海里がVTuberになる時のVオフィス視点の話です。…… いかがでしたでしょうか?
目指せ毎日投稿!を目標にしてるのでぜひ見に来てください!
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