第7話

 8万人……


 朝起きてチャンネルを見るとチャンネル登録者数が8万人に差し掛かっていて僕は飛び起きた。今日は土曜日だから二度寝しようと思っていたが眠気が完全に冷めてしまった。


 だって8万人だよ!8万人。初配信が終わったばっかりなのに、YouTuberとして活動し始めた時の登録者数を有に超えてしまった……


 やっぱりVオフィスの影響は高い。これがフリーのVTuberだったらここまでチャンネル登録者数を増やせなかっただろう。


 僕は今日の配信に向けて告知した。


(天原夜空)

 #雑談コーナー

 #Vオフィス

 #みんなの疑問に答えるよ!!


 …………………………………………………………………………………………………………


 僕は広告をすると配信器具を用意した。今日は3時間程配信をするつもりだ。質問を残すマシュマロ?も受け付けるつもりだ。


 そして時計の針が一時を指した時に配信を始める。 


「友達のみんな! おはよう!!」

 米丸後輩.こちらこそ……


 米丸一号.チャンネル登録者数8万人越えたの知ってる?


 米丸一号さんのコメントを拾って僕は雑談を始めた。  


「そうなんだよ! 知らない内に8万人を超えていてさぁ!! いい? 8万人だよ?」


「本当に友達のみんなには感謝してもし切れないよぉ!」


「所で、なんか話したい事はあるかな? 」


「変なの以外なら何でもいいよ!!」


 僕のその言葉で色んな質問が飛び交った。


 これからやりたいゲームは?


 収益化はいつ?


 推しのVTuberは?


 萌声を……


 まだとどまることを知らないコメントに僕は内心驚きながら配信を進める。


「それじゃぁ時間になるまで質問に答えていくよ!」


「まず最初の質問!これからやりたいゲーム!! これはね、友達のみんながオススメするゲームをやってみたいと思うんだ!一応僕はホラゲーも大丈夫だよ!」その言葉でやってほしいゲームのリクエストもコメント欄に書かれていった。 


「じゃあ次の質問! 収益化はいつ? まぁこれ何だけどあと2万人で十万人に達するからそうなったら収益化申請出来ると思うよ」僕のその言葉でコメント欄はたちまち 

『収益化はよ』というコメントで溢れかえった。


「みんな!! ありがとうね! それでは次の質問! 推しのVTuberは? 僕の推しは同期と一期生の大大大先輩 咲桜ウメちゃん。通称ウメたんだよ!!ウメたんは僕が初めて見たVTuberなんだ。本当に最高なんだよ!!」


 咲桜ウメ.ありがとうね。ヨゾラん……


 一期生の一人であり僕がVTuberになろうとしたきっかけでもあるウメたんが僕の配信に来てる事に僕は一瞬息が止まったように動かなくなった。


「え!!! ウメたん!! 」


「あ、ぐふん。」そんな声て誤魔化し僕はすぐさまウメさんにスパナを付けた。そして僕はまた質問を読む。


「ま、まぁ取り乱しちゃったけど次の質問いっくよ!! 次は、萌え声をって本当にやらなきゃだめ? 僕のその言葉にコメントでは肯定のコメントが荒れていた。


「分かったよ。友達の君たち限定だから……

 それじゃ、いくよ………

 よぞ…らは食べても美味しくないよ?逆に君を食べちゃうかもね。」萌え声が何か分かってなかったけど何とかなったと思う。僕はそのまま配信を締めようと言葉を発した。  


「友達の皆!僕の配信を見てくれてありがとう!! 萌え声はどうだったかな? 僕萌え声っていうのが分からなかったからとりあえず悪魔をモチーフにして声を出してみたんだけどどうかな?喜んでくれたら嬉しいな!」


「それじゃ友達のみんな!!バイバイ!!」

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(天原夜空)

 #雑談コーナー

 #Vオフィス

 #みんなの疑問に答えるよ!

 チャンネル登録者数︙9.6万人








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