みんなで補修【南北朝の動乱】

綾波 宗水

はじめに

 はじめまして、そしてご無沙汰しております、綾波アヤナミ宗水シュウスイです。


 突然ですが、私は南北朝時代が大好きなんです!!!!

 そんな好きが講じて、いよいよ解説布教を始めよう、というのが今回より連載する『みんなで補修【南北朝の動乱】』です。


 どうしてなんだ、と中にはお気に障ってらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 ですが、義務教育ないし高校などでの教科書を思い出してください。

【南北朝時代】って、異様に短くないですか?

 もしかすると、そのせいで記憶が薄い、もしくは無い方も多いかもしれません。


 ですがそれはモッタイナイ!!!

 もったいないおばけに憑りつかれても文句は絶対に言えないほどに、この南北朝時代とその前後は、大きく日本の歴史に影響を与えているのです。

 もしかすると、ほんのわずかしかページが割かれていないのも、後にお話しますが、戦後教育による〈反省〉なのかもしれません。


 ともかく、目次として、今一度あらすじ部分を書かせていただくと、


 ○日本に未曾有の内乱を招いた異形の王権・後醍醐天皇は「中継ぎ天皇」!?

 ○二度にわたる鎌倉幕府「討幕計画」。

 ○臣下が君主を罰する先例として挙がる「承久の乱」。

 ○ついに始まる幕府に頼らない天皇親政「建武の新政」。

 ○理想と現実を知った「南北朝の動乱」。

 ○室町幕府に合体するも、かつての信念未だ忘れぬ「後南朝」。


 理想として掲げられた平安と、当代である鎌倉・室町。

 やがて南北朝時代は、明治維新と戦前教育にも大きな影響を。


 といった具合に、中世の文字通りおよそ現代からみて、だいたい中間に位置する歴史であるにも関わらず、古代と近世・近代として現代にも大きく関わり続けている重大な歴史、それが南北朝の動乱なのです!


 日本史は苦手、という方はこの歴史を知れば克服できるかもしれません。

 三度の飯より日本史という方は、今一度、南北朝の動乱を評価なさってみてはいかがでしょうか。

 それほどまでに、この時代には重大な〈先例〉が含まれているのです。


 ではでは、どうぞ皆々様、いっしょに補修いたしましょう!

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