第41話 照合

高等教育高内から急いで外へ出て、そのまま病院ではなく、指定された廃棄場まで救急車を向かわせた。


岡本研究所に比較的近くに立地する古い倉庫が立ち並ぶ廃棄場。


ここには予め用意していた中型トラックを停めてある。今乗っている救急車を捨てて、トラックへと乗り移り、証拠を無くしていく。


平野先生が負傷したのは陸人にとって計算外だったため、これは即席で考えたプランだ。救急車をどう廃棄するか。万が一トラックに乗っている最中に追跡されたら。またその後の対処。どこかしらに不備があっても仕方ないし、後で綿密にチェックするしかない。


移行作業をバタバタと進めながら、研究員に指示を出す。


「ここで救急車を捨てて行方をくらます。よし、今のところは順調だ。患者を急いで運んでくれ」


「了解です。あとジーニさん、平野さんから伝言があるとのことですが…」


研究員からそう伝えられ、外にいた私は、担架でトラックの荷台へと運ばれていく彼女のもとへ駆け寄る。


「ふんっ、何か重要な話でもあるのか。あるんだったら手短に話してくれまいか?」


額には大量の汗、そして青ざめた顔。先ほど痛め止めを打ったはずなのだが、あまり効き目はなかったのだろうか。苦痛で顔をゆがませている。


「…あ、あなたたちは岡本研究所の…人間、ですよね?なぜ、今になって…円谷組織に…対抗しようと…?」


途切れ途切れで聞き取りずらかったが、必死に声を出そうとしている彼女の話を一言一句漏らさず聞き取る。


「なぜ岡本研究所の存在を知っている、と逆質問するところだったがSSFの関係者だったらみんな存在は認知しているかぁ。何ら不思議はないな。さてあんたの質問に答えるが…我々にも色々とあるんだよ。色々とな。そんなことよりも今は自分の心配を優先すべきだ。大人しく寝ていろ」


見るも無残な形にされた右腕。そんな痛みに耐えながらも、私の言葉に従い、彼女はそっと目を閉じた。



数分ほどして、無事救急車からトラックへの移行作業が終了し(私が運転担当になり)研究所へと向かおうとしていた時




____オッ!?




急な上り坂を進んでいって、平坦な道になった瞬間、視界に突如人影が映り込んだ。


危うくいてしまうところだった…。


二人の高校生がこちらの進路を立ちふさぐようにして立っていたのである。

まるで車に轢かれるのが怖いと思ってもいないように。


運転していた私はかなりのスピードを出していたため、慌ててブレーキをかけると、後ろの方から物音や研究員が驚く声が聞こえたが、彼らの心配をするよりも先に、前にいる男女は何者なのか。それを考えていた。


あの制服は間違いなく高等教育高の生徒。待ち伏せでもしていたんだろうか。それとも陸人と何か繋がりがある奴か?

こんなところにいるということは平野先生を追ってきた生徒たちと考えるのが妥当だろう。見たところ武器などは所持していなさそうだし、奴らの話は聞いておいた方がいいかもしれんな。


「ジーニさん!どうかしたんですか!」


後ろの荷台の方から顔を覗かせる男性研究員が、慌てた様子を見せる。


「前方に高等教育高の生徒がいるんだ。我々に何か用でもあるんだろう…ふんっ、ここは私の出番だな。ふんっくくはは!」


「何笑っているんですか!はっきり言ってやばい状況ですよ!?あの二人は完全に待ち伏せしている形でした。円谷組織の人間で武器など持ってたり、見えないところで後援部隊が控えている可能性もあります。今の我々には敵いません!」


「ま!大丈夫だろう…天才であるこの私の勘が、奴らは味方だと言っているのだ!はははっ!」


「ではあなた一人で対談してきてくださいね」


「何ぃー!?この岡本研究所所長であるこの私を見殺しにするとでも!?」


「そういうわけではありませんよ!?私たちは後ろで構えていますので安心してください。万が一あの二人が攻撃を仕掛けてきた場合、すぐにでも対処しますから。一応ここから研究所は近いですし、念のため江坂さんを呼んでおきますね」


「げっ…あの鬼神さんか、はぁー!」


「そんな大きなため息つかないでください。あの人がいればとりあえず交戦においてはこちらの有利に働きますから。ほら、早く行ってきてください!」


「そ、そんな押すのではない!なんだか私の扱い雑過ぎじゃないか!?」




_______

 



トラックの運転席から降りて奴らと対面し、挨拶を交わす。


「ふんっ、学校に早退届はちゃんと提出してきたのか?おこちゃま二人!ふんっくくくははは!」


挨拶にしては挑発しすぎただろうか。

ツインテールの緑髪の女が怪訝けげんな顔をこちらに向けて、変人を見るかのような目を向けてくる。


「部長…なんだかこの人危険そうね。人間的に…」


隣にいる男…部長とかいう生徒に私の悪口を言う。


「…まぁ、あんな人も世の中にはいるもんだよ。僕らはあんな風にならないよう気を付けよう」


続けて男にしてはやや長髪のパーマで、覇気のない目をしている男が失礼な発言した。


「おいっ聞こえているぞ、そこのカップル!見え見えにじゃれつくでない!あぁー!目が汚れてしまう~!」


さっきから女は男の腕に抱きついて密着している。今どきの高校生はあんな積極的な行動をとるものなのだろうか。ま、そんなことはどうでもいいことだ…少し気になるが。


女が男のことを部長と呼んでいる。だとしたら同じ部活などに所属する者同士。見た目からしてバンドマンのような出で立ちだ。恐らく軽音楽部とかギター関連の生徒だろう。私の勘だが。


「僕らはカップルじゃないのにね」


「…う、うん。それよりも早く部長、平野先生を助けないと」


女の方は何か不満があるような表情を見せたが…いわゆる片想いというやつだな、うん。


と言うより…あの平野という女を助けるということは仲間か何かか。


「僕たちは平野先生を連れ戻しに来ただけです。あなたたちが岡本研究所の人間だと学校側、円谷組織にバラされたくないのであれば、責任者を呼んでいただけますか?」


高校生にしては丁寧な言葉を使うものだ。私に何のためらいもなくタメ語を使って話すあいつとは大違いである。


「ふんっくくくははは!私こそが岡本研究所最高責任者、岡本慎太郎!またの名をジーニという!さぁ!おこちゃま二人よ…要件を言いたまえ?」


「…冗談はよしてください。直に円谷組織の追っ手がやってきますし、お互い時間もないはずです。早急に責任者と話をさせてください」


完全に信用されていないしナメられているな、私。まぁいいだろう…所詮年端もいかない子供二人に、この私の価値を測れるものではない。


「ふんっ、全く…。二度も言わせるでない…この私がジーニアスこと岡本研究所初代所長岡本慎太郎だ!ふんっくくくははは!」


「…はぁ。ふざけるのもいい加減にしてください。あなたような人が円谷組織に対抗する組織をまとめているなんて信じられませんよ」


「ねぇー。私もあんな人が責任者とかおかしいと思う」


くそぉ…バカップルめ。この私を馬鹿にした責任は重くつくぞ?


「さっきから…お前たちもそうだが、最近仲間からの雑な扱いも段々エスカレートしているのだ!そう、今私は…猛烈に怒っているのだぁー!」


「…この人は無視して行こうか。あのトラックの中に平野先生がいるはずだ」


「そうね。あんな人最初から無視すればよかったのよ。責任者がわざわざ出向くなんておかしいと思うし、普通は有り得ないよ」




「___いや、それは有り得る話だよ。 星君、新田さん」




どこからともなく、優しい男の声が聞こえてきた。三人でその声の先を追ってみると、道路わきの草の茂みから、一人の男が木の葉を揺らしながら姿を現す。




_____ッ!?




刃渡りが短いナイフを右手に持ち、黒のタンクトップを着た屈強な眼鏡男。


「おいおい…マジかっ!お前はっ!」


男の姿を見てすぐに誰なのか分かった。


あの優しそうな顔の裏に隠された、憎悪で満ち溢れた心根こころね


かつて私の仲間を何人も殺してきた、忘れもしないあのナイフ。




陸人の天敵にして、SSF副司令官___佐渡銀二




「久しぶりだね、ジーニ君。元気にしてたかい? 『基礎的訓練』の時以来だね。あと変装していることはバレバレだから、そのウィッグと伊達メガネを外してくれないか」


大人しくやつの言葉に従い、変装道具を地面に置く。


「な、なんでこんなとこに銀二…、お前がいるんだ…?」


「そこにいる彼らの跡を追ってきただけさ。そうしたら偶然君たち岡本研究所の人と出会った……嬉しいことにね」


微笑み浮かばせているが目は笑っていない。


やばい…これはまずい状況になった。


緊迫した心で身が張り裂けそうになる。殺される…殺される。正常な思考ができないほどの恐怖感に包まれる。


「…そ、そのナイフはいったい何なんだよ…私を殺しに来たのか…?」


「いやいや気にしないでほしい!……あくまでこれは護身用さ」


護身用…あいつにとっては銃でなく、あのナイフが護身用の武器。近接格闘術を得意としていて、陸人に戦う術を教えた教育者。


「…ぶ、部長…」


「保奈美…大丈夫だよ」


星と新田という生徒もナイフを持った銀二に怯え、互いに身を寄せ合っている。


「…そ、その服装はお前の特攻服みたいなものだろう…?ここへ来たのも偶然なんかじゃないはずだ…私たちを始末しに来た、そうだろう…?」


「確かに始末はする。だけど話し合いによっては予定は変えるつもりさ」


やつが徐々にこちらに接近してくる度に私の膝の震えが激しくなる。


気持ち悪い。冷や汗が止まらない。


こんなところで……この私は死んでしまうのか。


距離にして約二メートル。


右手のナイフで私の喉元が瞬時にかき切られる。そんな死を想像してしまった。

というよりそんな想像が現実になることが目に見えている。


「…話し合いって、何を話すのだ?」


「まず僕と目を合わせてくれないか?人の話を聞くときはちゃんと目を合わせて話すようにと、教育されたはずだよ」


こんな状況下で教育論を語られても、訳が分からなくなるだけだ。


自分の目の焦点が合わない。

死に対しての恐怖は幾度も経験したことだ。だが回数が増えるたびに慣れることはなかった。きっと理性より本能が働いてしまうからだろう。


しかしやつの言葉に従えば、多少は命のリスクも下がるのでは。


本能でそう感じ取って、下を向いている私の目をゆっくりと、銀二の目に焦点を向かせた。



______禍々まがまがしい



瞳の奥に宿る憎しみの強さがこちらまで伝播でんぱしてくる。

こんなやつと一緒に暮らしている陸人の気持ちが測り知れん。


「やっと目を合わせてくれたね。嬉しいよ。じゃあまず一つ目の話、確認したいことがあるんだ。根本一義君のあの暴行事件は僕のために用意された事件だよね?」


「…そ、それは分からな…」


「分からない、となると陸人が仕立て上げた事件かな」


「……さぁな」


「仲間の君たちに詳細は話さなかったようだね。…円谷組織のことを知るためにも先ずSSF副司令官である僕が持ち合わせている情報を得ようとした。いやぁ…本当に盲点だった」


「…ふんっ、陸人のやつも流石だな…」


「優秀な息子を持てて僕としても鼻が高いよ」


「…本当の親子じゃないのに、何を言っているんだか。現にお前は息子である陸人に負かされてるだろう…プライドとかズタズタにならないのかよ…」


「確かに僕は義父の立場だけど、名目上あの子は僕の息子だ。陸人に先を越されたという悔しい気持ちもあって当然さ。だけどね、それとは反対に良く成長してくれているという喜びの方が勝ってしまうんだ」


「…SSF副司令官だってのに…お優しいとこもあるんだな…ふんっ、」


「…そうなんだよ。本当に困ったものさ」


やや険悪な顔つきになって、少し考えるそぶりを見せる。何か思うところがあるんだろうか。


SSFと県教育委員会という二足の草鞋わらじ。その二つの仕事だけで忙しいにもかかわらず、他にも陸人の教育保護者としての監視、円谷組織への対抗などなど……やることは山積みだっていうのに、未だに過労死していないのがおかしなくらいだ。


「そんなことはどうでもいいんだ。話を戻すよ。あの時臨時保護者会を開かせること、それを前提に事件を起こした。……間違いないね?」


「…そこまで調べがついているのなら、確認とる必要ないだろう?」


「念のためさ。それも僕の自宅から円谷組織の情報や『英国科学研究所』に関する情報を盗むため。陸人は任務の他にも『協力者』である君たち『基礎的訓練』の実験協力団体である岡本研究所に『英国科学研究所』の情報を提供する取引でもしていたんじゃないかな?『基礎的訓練』が中止してから、その情報が世に出回ることは何としても抑えたかった…お互いにね」


銀二の言う通り、岡本研究所と陸人は互いに協定を結んでいる。

陸人は私たち岡本研究所を守ること。その対価として私たち研究員全員が陸人の計画に加担する。陸人の計画の目的は未だに分からないが、信用するに越したことはない。


なぜなら私たちは仲間だからな。


この間あいつの口から初めて信用という言葉を私たちに言ってくれたのだ。利害の一致で動くだけでなく、互いに仲間意識を持って行動するようになってきた。


「…ふぅ、その前になぜ我々岡本研究所が陸人の『協力者』だという関係性が分かったんだ…?本部には一切漏らしていないはずなんだが」


「それは簡単さ。臨時保護者会の時、保護者として潜入していた江坂さんが変装していたことに気づいたからさ。インカムを持っていたし、色々怪しかったからね。あと、僕の書斎にあるノートパソコンからハッキングか何かで情報を盗もうとしていたこともリアルタイムでバレていたよ。作戦が上手くいったと、そちら側は思ったかもしれないけど残念だったね」


やはり陸人が危惧していた通りだったか…。


「とまぁ、まず一つ目の話は根本一義君の暴行事件が僕をつぶすために用意されたことを確認したかっただけさ。さて…二つ目の話は、そこで怯えて話を聞いている彼らの存在についてだ。高等教育高の生徒、三年一組星俊介君。二年一組新田保奈美さん。君たちは同じ部活動に所属している仲であり、裏ではSSF『協力者』の平野ツバサさんのサポートに回っているらしいじゃないか」


話しの対象をやつらに変え、彼らのもとへ近づいていく。


「…こ、これ以上近づかないでください!」


星という男が、自分たちに接近してくる銀二に向けてそう言ったが、


「僕がそんな命令に聞くとでも?」


上の者に反論するな、それを暗示させる凶悪なオーラを漂わせる。


「…ッ、!?じゃ、じゃあこれを見てもそう言えますかっ!?」


ガタガタとおびえた様子を見せる中、星は右手で自分のワイシャツの引き裂くようにして脱ぎ捨てた。バチンっと弾き飛んだボタンの行方を気にする者は誰一人おらず、ただただ驚くだけだった。


「おいおいっ!なんてものをっ!」


やつの腹の周りには明らかな起爆装置が巻かれていた。


ハッタリとかそういうものではない。実験や開発が趣味である私の目から見てもあれはかなり強力な威力はあるほどの爆弾なのは分かる。


だがその爆弾を見てもなお、何一つ銀二はブレない。


「参ったね。これじゃあ物理的には近づけないか。こんなものどこで用意したんだい。…円谷組織に仕向けられたのかな。今となってはSSFの関係者だとバレた平野先生だし、君たちをおとりにして身柄を確保させようとした。それだったら君たちがここにいるのもうなづけるしね。ま、いいよ。僕は君たちを殺すつもりはないし、話し合いをしたいだけさ。それはいいかな?」


「…ほ、本当に、話し合いだけなんですか?」


銀二の言うことを信じられなかったのか、再度確認を取る星。


「そうだよ。手短に済ませるつもりさ。聞きたいことを聞くだけだから安心してほしい。まず一つ目、君たちはどんな経緯で平野先生と接点を持つようになったんだい?」


「…僕たちは…、その…」


「平野先生におどされている。そうだよね?」


新田という女が星に顔を向けて、困った反応を見せる。


「…ぶ、部長…そのことは」


「分かっているよ」


必死に頭を回しながら、次に言うべき言葉を探し出しているようだ。


「…あなたの言う通り、僕らは平野先生に脅されています。どんな経緯かは話せませんが、僕らがSSFに関わってしまったことは間違いないです」


「そうか…こちらに関わってしまった以上君たちがこれからどうなるのか、分かっているよね?」


二人ともそのことは身に染みて分かっているはずだ。『協力者』という立場だけでも危ういのに、本部に内緒でそれも不正な形で国家機密に触れているのだから。ま、私たち岡本研究所もそうなんだが…。


「逃げも隠れもできない人生を送ることになる。もしくは死が待つ。覚悟の上です」


「威勢がいいね、星君は。新田さんと一緒にいれば多少恐怖心は和らぐのかな。生徒間のプライベートには口は挟まないけど、監視の目は行き届いていること…それは意識しなさい」


「…は、はい」


「充実した余生を過ごせることを祈るよ。さて、気持ちを切り替えて二つ目の話に移すよ。SSFに関する情報を平野先生からどれくらい教えられた?」


「…そ、それは」


「彼女に口封じされている。話せば殺される。そんなとこかな?」


「…はい」


「ありがとう、分かった。そこに関してはあまり重要ではないんだ。SSFに関与しているからと言って本部の情報をよく知っているとか、そういうわけではないからね。平野先生も同様さ。だけど平野先生が本部のメンバーの誰の『協力者』なのかを僕は知りたいのさ」


「…ひ、平野先生は…」


今にも泣きだしそう声で、か弱い感じの新田がオロオロと顔上げる。


「もしかして知っているのかな? 新田さん。よければ教えてくれないかい?」


少女をなぐさめるかのように物腰柔らかい口調だった。逆に恐れられてもおかしくないほど気味が悪い。



「……平野先生は、あ、あの…」



これを話せば平野先生に殺される。話さなければやつに殺される。


だけど不正に国家機密に触れた者として、結局死ぬ運命は避けられない。そんなこと考えてしまえば、もう全部がどうでもよくなるだろう。


口封じされている情報を教えても構わない。


彼女の口からそれを言おうとしても、星は止めることができずに、ただそっと目を閉じた。



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