可愛いお弟子さんと少し厳しいお師匠。師弟関係と師匠の歩んだ人生、弟子を想う温かさ、そして旅立つ時。1ページに冒険者の魅力と物語が始まる期待感を端々まで巡らせている、構成力が映える作品です。さすが作者のテクニック!
落ち着いた雰囲気の師匠・セレイスと元気いっぱいの弟子・ルディ。温度差の激しい二人の掛け合いがテンポ良く展開され、ルディ可愛いなぁとほっこりさせられます。短い物語の中に、ルディが一人で仕事をしている様子とセレイスがルディの帰りを待っているときの出来事がしっかり描かれていて、最後まで楽しかったです。長編の序章のような作品で、これからのストーリー展開にわくわくさせられるラストも良かったです。