主人公の千葉陸人はマヤカ市に住む生き物好きの小学五年生。彼の住む市に隕石が落ち、その二週間後、不思議な転校生の空井昼夜がやってきた。ある日、忘れ物を届けようと、陸人は昼夜を追いかける。しかし、その途中、謎の生き物が陸人に襲いかかり――。
生き物が大好きで、好奇心旺盛な陸人。
どこか抜けているところがあるが、優しい心を持つ昼夜。
二人が出会い、陸人は昼夜の秘密を知ることで、地球に逃げた『宙獣』という宇宙の生き物をいっしょに捕まえることになります。
『宙獣』は、地球の常識では考えられない生き物ばかり。どんな生き物なのか? どうやって捕まえるのか? 一筋縄ではいかず、ハラハラドキドキ連続の捕獲作戦が展開されます。
また、陸人と昼夜、二人の熱い友情も見どころ。互いの違いを知って認め合ったり、時にはケンカをしたり、本音を言い合ったり。『宙獣』の捕獲を通して、育まれていく友情に胸が熱くなりました。
彼らの活躍の続きを、もっと読んでいたいと思える物語でした。