許は父に可愛がられる飼い猫を見て、愛が何か、よくわからなくなった
僕は猫を見ると、とてもニヤニヤしたくなる。
おやおや。無様に弄ばれてまあかわいそうに。どうだいどうだい満足か?ほれほれほれほれ。
そんな気持ちになる。
だから人に愛されるとは弄ばれることを意味するのだと思っている。
何をしていても満足することがなくなってしまったように思うのは、ただの気のせいだろうか。
つい何年か前にも一流のとても美味しい店の飯を食らったことがあったのだが、その飯を食ってすごく満足したかと言えば、バカみたいな話だが差してそんなことはなかった。
手軽にできそうなことは大抵したような気もして。さて手軽にできたとしても、気をつけるなら馬鹿馬鹿しいようなことも大概多くあった。
だから幼稚園児ぐらいの子供が公園の水場で遊んでいても、つまらなそうな顔をして通り過ぎるし、それなのに感想ははきちんと残さなければと意味のない義務感を覚えて、誰も聞いていないのにしきりに一人でブツブツと戯れ言をつぶやいたり。
あまりにも申し訳ないくらいつまらないから、「そうか!これは「侘びしい」と言うのか」と思い立った。
わびさびというものは、こんなに薄っぺらくて俗物っぽいものなのかと思ってしまったくらいだ。
こうも喜びに欠けていよいよ苦しくなってくると、股間の名称をばしきりに連呼するようになる。
巷の流行歌をぶつぶつと大声で歌うようになる。
ニヤニヤとせせら笑いながら明日の課題をどうするかしきりに考え始める。
やあ、気狂いだ。キの字が在るぞ。
さあ、逃げていく。女子小学生が、友とこちらを振り返りながら逃げていく。
タバコと酒の喫し過ぎで肌が茶色くなったおかしなおっさんが、胡乱げな目でこちらを見る。
通りすがりに、道端でバスを待っていたじいさんばあさんの立ち話に滑り込む。
こんなに行動が極端になるまで、一体何をしていたのかと自分でも嫌になるぐらい不幸せだ。
そんなことを言ってたって、それでもやはりこんな嫌な生活でもよくなった方なのだよ。
こうして家族の干渉を受けずに自分の家を持っていることが奇跡のようだ。
金銭管理だって前はできなかった。金融周りのサービスは何も知らなかったし、突き当たりのお金がいくらぐらいなのか考えたこともなかった。
生活の設備のこと。
お金の事。
健康のこと。
心と精神のこと。
ひとつずつできることが明確になっていた。
でもそんな僕にもまだできていない事が一つだけある。
それは自分の統一だ。
様々な自分がバラバラになって僕の中には存在している。
僕を含めたみんなはね、お互いのことが好きなんだ。だから僕と仲良くできる人が自分の心の内面をキャラクターにしてお互いに仲良くしたりすると、僕は自分自身を見つめて愛することができる。
今も続けている。でも相手は一人しかいなくてとても困っている。
ではね。ここまでで、大体僕の今思ってることは描写できたと思うから、次は僕の心の中で起きていることを、ライトノベルのようにして書いていくよ。
下手くそであんまり面白くないかもしれないけど、人の心の中を覗き見るような趣味のある人にはいいつまみになるかもしれない。
それじゃあ続きはまた次回。
バイバイ。
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