第2話悪夢

ここはどこだろう。真っ暗で周りどころか自分の手すらもみえない。ジワジワと体に痛みが広がっていく。その痛みはいつの間にかチクチクと刺すような痛みに変わっていった。どうすればいいんだ。不安で泣き出しそうになった。

という所で目が覚めた。現実でもまだ真っ暗だった。スマホで時間を確認したらまだ2時だった。もうひと眠りしようか。そう思ったが寝付けなかった。酷い頭痛がするせいだ。心做しか熱っぽいような気もする。モゾモゾとベッドから出て机のペン立てに紛れて立っている体温計を手に取る。こういう時に限ってなかなか音がならない。ディスプレイをチラッと見ると驚く程に数字が上がっていった。その数字は38.4度というかなり高い所で止まった。久しぶりに38度台の熱を出したせいなのか熱があると自覚したせいか一気に体調が悪くなった。頑張ってリビングに行って薬を飲んでベッドに寝っ転がろう。ふらつきそうになるがどうにかリビングには辿り着いた。引き出しに入っている薬を2錠握りしめて冷蔵庫に入っている冷たいミネラルウォーターで流し込んだ。これで頭痛と熱が治まるはずだ。

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