第2戦 VSディング

そのイヌはまるで機械のようだった。

無駄のない剣技はしなやかで、蝋のような白い顔は一切表情を崩さない。

真っ直ぐ、真紅の眼が目の前の獲物を見ているだけだ。

「『門番』と『番犬』の違いは、簡単よ」

イスカが淡々と話しだす。

全てが無機質だった。

「『門番』は、出入りを制限するだけ。勝手に出ていこうとするイヌを追い払うことが仕事なの。じゃぁ、『番犬』の仕事は何かしら」

口の中がからからに乾いている。

試合場で、番犬は獲物の四肢に剣を突き立てていく。

単純作業を繰り返す様に、始めは左腕、右足、左足。

そうして、血だらけになった獲物は右腕だけで番犬から逃げようともがいていた。

ずるずると、流れる血液で地面に線を描きながら、白いイヌから距離を取ろうと必死だった。

「ここで、唯一、相手を殺すことが許されているのは彼との試合だけよ。

『番犬』の仕事は危険因子やいらないイヌを殺すこと」

じっと、番犬が宙を見る。

少しの間、そうして止まっていた。

助けてくれと喚く獲物には見向きもせず、じっと、一点を見つめている。

その先には壁がそびえ、一番上に、小さな窓があった。

ラスクの位置からはその先に何があるのかはよく見えない。

ただ、番犬は、確かにその窓を見つめていた。

歓声も悲鳴もその耳には届いていないように、まるで、彼の周りだけ音が遮断されているかのように、一切の興味を示そうとはしなかった。

そうしてしばらく止まっていた番犬が、ようやく動き出すと、相変わらずの無表情で獲物を切り裂いた。

盾にしていた右腕ごと、喉を掻き切ったのだ。

ラスクの青い目には噴き上がった血液に色が見えなかった。

ゆっくりと勢いを失くすその飛沫から覗く真紅だけが。

本当の血の色をしているようで、獲物と一緒に全身の血が抜けていく錯覚を覚えた。

モニターに勝者の名前が浮かぶ。

『ディング・ガンホート シェパード』

その文字をみた瞬間にラスクの足は会場から抜け出そうと駆けていた。

呼び止めるイスカの言葉も届かなかった。

番犬は一切の表情を変えず、小さな窓だけを見つめている。

その目には、その窓の向こうしか見えていないようだ。


洗面台に向かって胃の中のものを全て吐き出していた。

先ほどかじったパンも意味がなくなってしまった。

それでも、胃は捩れ、吐瀉物が溢れる。

あの番犬は一度も表情を崩さなかった。

あの異常な空間の中で何一つ生を感じさせない表情で淡々と作業をこなしていた。

ラスクはその顔が、最も恐ろしく感じた。

「落ち着いたか?」

不意に声がした。

振り向けば髪をかき上げるラッセの姿があった。

長身の彼が、背を丸めているラスクを見下ろしている。

ラスクは口元を拭おうとするが、再び吐き気に拒まれた。

「あれくらいで、音をあげるお前じゃないだろ」

何故、ラッセがここにいるのかも分からない。

偶然だとしても、内を明かすのはためらわれた。

「あいつは、いつから、ココにいる?」

「いつだったかな、もう、随分長い」

ラスクの詮索に、ラッセは戸惑うことなく答えた。

吐き気を耐えるラスクを気遣うこともない代わりに、拒むこともしない。

「あいつの試合は、いつも、あんな感じなのか?」

「そうだな。そこに情はない。

与えられた作業だけを忠実にこなすのが、ディング・ガンホートの試合だ」

その名前にラスクの肩が震えた。

その様子に、何を察したのか、ラッセが一歩ラスクに近づく。

「知っているのか?あいつのこと」

ゴポゴポと音を立てて吐瀉物が排水溝に流れていく。

流しっぱなしの水を掬い、口を濯ぐ。

それを吐き出すとき、つられてまた、胃液が上がってきた。

「ラスク、答えろ」

飄々としていた門番には似合わない、低く真剣な声だった。

ラスクはじっと、鏡を見つめた。

くすんだガラスに青が映る。

「ディングは、施設が同じだっただけだ」

「施設…。あぁ」

納得したような返事をするラッセに目を向けると、彼は煙草を取り出す途中だった。

こんな密室で煙草をふかされることを不快に思いながらも、口論が面倒になっていた。

「ディングはな、壊れてんだ、心がな」

とつとつと話し始めたラッセの声にラスクは振り返らずに耳を傾けた。

「あいつは、ココの管理下から送られてきた。

俺と同じ施設側のイヌだ。試合をするから、首輪は赤いがな。

あいつはまるで人形だ。

人の言うことをそのままにしか行動できない。

感情が、ないんだよ。何か、知らないか?」

「しらない」

ラスクが睨んだのは自身だ。

「俺があいつと別れたのは10歳の時だ。

何も、覚えちゃいない」

蛇口をひねり、逃げ出す様に立ち去るラスクをラッセは追わなかった。

煙草を残った水で消すと、ツンとした臭いの残る空気にため息をこぼした。

番犬の試合の後は空気が凍る。

ココに連れてこられたイヌの末路を見るからだ。

戦えなくなったイヌ

ルールを破ったイヌ

あるいは、ココを見下ろす独裁者の目に留まったイヌが番犬と闘わされる。

ラッセは二本目の煙草に火をつけてトイレを出た。


歩幅を大きく、ゆっくりとカウンターへ戻る。

そろそろ、時間だ。

カウンターに戻ると書類を掴んで椅子に座る。

特に急くようなものはないが、淡々とした作業を進める。

言葉は発しない。

そこに、真っ赤な目があろうとも、もう、慣れたことだ。

カウンターの内側に、膝を抱えて座り込んだ番犬は、何も言わずにラッセを見ていた。

何時からか、試合の後にディングが立ち寄る様になった。

「せんせいが、きーぱーのところへいきなさい」

そう言って突っ立っているものだから、他のイヌが近づけない。

中で座っていろというと、案外あっさりということをきいた。

それ以来、ディングは黙ってカウンターの中で膝を抱えている。

何とか話を聞くと、“せんせい”から“さんぽ”をしてくるように言われたそうだ。

だが、どこに行けばいいか分からなかった彼が自室の周りをうろついていたら、“門番の所へ行ってこい”と言われたらしい。

どこでいつまで何をするか、それを伝えなければ実行に移せないこのイヌが、どうして番犬をやっているのかわからない。

ふと、ラスクを思い出した。

ラスクは確実にディングを覚えている。

ラスクが10歳の時ということは、8年前の事だ。

それを、彼は鮮明に覚えているようだった。

ならば、ディングはどうだろうか。

心を壊していても、過去は覚えているだろうか。

「ディング」

「?」

ラッセの呼びかけに首をかしげる。

それは、聞いていますという意思表示だ。

「新しいイヌが入ったんだ。ラスク・ナイプスって雑種だ」

あくまで、自分は門番だ。

それ以上の事は問われない限り答えないつもりだった。

名前で思い出せないのであれば、あまり深く情報を与えない方がいいと判断した。

「らすく、らすく……」

何回か、言葉を繰り返す。

引っ掛かりはあるようだ。

しかし、鮮明には思い出せないのか、左右に首をひねっていた。

結局、ディングにとっては大したつながりではないのだろうと、諦めた時だった。

ディングは、搔き消えそうな声で、呟いた。

「らすくは、ともだち」

「え?」

「せんせいのところにもどります」

ラッセが言葉を問う前に、ディングは立ち上がった。

事務室の時計が6時を指していた。

表情は変わらない。

いつも、試合の後にカウンターに訪れ、二時間ほど居座って去っていく。

それが、“せんせい”からの指示だからだ。

「じゃあな、ディング」

「さようなら」

ふらふらと歩いていく背を見送って、ラッセはため息をつく。

ディングは他の“イヌ”とは違う。

遺伝子疾患のアルビノを除いても、欠けているものが多すぎる。

それはまるで、幼いころから全ての成長を止めてしまったようだ。

「感情的になるのは、よくねぇな」

セクター331は牢獄だ。

全てのルールは外にいる人間によって管理されている。

いらなくなった“イヌ”は処分が当然のことだ。

今、恐れられているディングが求められているのであれば、感情を取り戻すことは大きな賭けに近い。

憤怒や憎しみは試合に波を生み出し、より見物客の視線を集める。

しかし、悲しみや愛情を知れば、今のような淡々とした死合は難しい。

「俺たちは、ただの獣じゃねぇしなぁ」

電気を消して、自室に戻る。

残された書類の多くは手つかずのままであった。





全てが赤く染まっていた。

建物の多くが真っ赤な炎に包まれていき、灼熱に肌が焼かれていくのが分かった。

むせ返るような臭いは血と、肉の焦げたもので、ナイフが皮膚を貫く感覚が手から離れなくなっていた。

地獄絵図が相応しいその真ん中で、ラスクは笑っていた。

高らかに、笑ってみせた。

慕ってくれた兄弟たちが怯え、逃げていく様を見て、ただただ、笑ってみせた。

真っ赤な瞳は最後までラスクの元を離れなかった。

何度も、何かを叫ぶ彼にラスクは血塗れのナイフを向けた。

「後悔はしてない。さよならだ、ディング」

ラスクは笑みを作り続けた。

大粒の雫は、床に落ちてすぐ、揮発していく。

疫病神は、一匹で十分だ。

何度別れを告げても離れようとしない彼に、ついにラスクが手を上げる。



かたいベッドで目が覚めた。

身体は重く気怠い。

指が震えていた。

吐き気は収まっているものの、不快な夢のせいか、食欲はなかった。

時刻は朝の5時、まだ早い。

昨晩は吐き気に耐えることに必死で、部屋を訪ねてきたイスカを乱暴に追い払ったことしか覚えていない。

試合の予定はその日の7時に掲示される。

1試合目が9時からということは、遅くとも8時には掲示板を確認しなければならない。

試合の欠場は罰則の対象だ。

「規則正しい生活を送りましょうってか?」

朝が弱いわけではない。

路地裏生活に比べれば安心して寝ることのできるスペースがあるだけでもありがたい。

「社会復帰なんざさせるつもりねぇくせに、生活リズムは整えさせるのな」

人間の刑務所のように点呼があるわけではない。

それでも、生活の大半を見張られていることは明らかだ。

首に嵌められた赤い首輪もその一つだ。

眠気の覚めたラスクは仕方なく起き上がり、施設内を歩くことにした。

昨日、ディングの試合前にある程度は回ってみたものの、まだ半分も回れていない。

今日はショッピングエリアとは反対方向にあるトレーニングエリアを見ようと扉を開けた。

はらりと落ちた紙に目を落とすと、それはエリア内の地図のようだ。

黄色の付箋に『渡し忘れた』と書かれてある。

「ラッセか。ホント、仕事してねぇんだな」

ずさんな仕事であるが、立場上文句は言えない。

何が罰則の対象になるか明確でない以上、目立つ行動は避けなくてはならない。

地図を拾い上げ、目を通す。

セクター331は試合会場を中心にショッピングエリア、トレーニングエリア、ルームエリアに分かれている。

収容されている“イヌ”の数から、必然的にルームエリアが大半を占めている。

「ルームエリアもいくつかに仕切られているわけか」

男女のエリアがわかれているほか、犯罪ランクでもある程度の仕分けがされているようだ。

「俺がBに落ち着いているのは、未遂だったから、か」

成功していれば、今生きていることはないのだろうが、SABCDとランクがある中で真ん中にされていることに複雑な感情が残る。

「ばれてないのか、なかったことにされているのか・・・」

先ほど見ていた夢を思い出す。

あれは、ラスクの中で最も重い罪だ。

雑種の血を持つラスクが軽犯罪を繰り返すのは生活の為であったが、あの事件は違う。

理由はあれど、世間から見れば終身刑では済まない事件になっていたはずだ。

この国には時効の制度が無い。

ばれれば罪が上乗せされ、Bランクには収まらないだろう。

そもそも、人と“イヌ”との刑の重さが等しいか怪しいところではある。

そんな思いを巡らせながらラスクの足は確実にトレーニングエリアに向かっていた。



簡易的なジムという感じの印象を受けるその施設には様々な機会が並んでいた。

ジムで体を鍛えたことのないラスクには使い方が分からないものの方が多い。

とりあえず一通り回ってみれば、ボクシングのリングもあるし、大きめのプールもある。

屋外に広い運動場もあった。

どれほどの金銭がこの闘犬場のために動いているのか想像もつかない。

外にいた頃は都市伝説程度にしか話を聞かなかった。

フィロの事も、終身刑として収容されたとしか聞いていない。

それが楽しそうに試合をしているなんて、被害者が知ったら激怒するに違いない。

運動場から見える高い塀を見つめて、ラスクは外を思い出す。

人と“イヌ”の差別は年々ますばかりだった。

否、“イヌ”が人に近づきすぎたため、線引きをするようになっただけかもしれない。

“イヌ”と言えば問われるのは血統だ。

“雑種”と答えれば受けるのは暴力だ。

一世代目の雑種であればまだいい。

ラスクのように何か分からない様々な血を持つ“イヌ”は人の世から離れて集落を作っていると聞く。

ラスクは目を閉じて母を思い出す。

生まれてからの僅かな時を過ごした母は、赤茶色のたてがみが美しい狼犬であった。

父は根っからの雑種であったが、狩りが上手く、気さくな男だったはずだ。

どちらも血統を理由に迫害されていたのを覚えている。

両親を亡くしたラスクが“イヌ”専用の孤児院に引き取られたのは奇跡としか言えなかった。

「院長先生が生きてたら、叱られていただろうな」

雑種のラスクにも院長先生は平等であった。

良いことは褒め、悪いことは叱り、神を信じ、正しく生きろと教えていた。

人も“イヌ”も命に違いはないのだと言った院長先生は多くの命を救った。

「墓参り、行ってないなぁ」

ベンチに腰かけて、思わず零れた言葉に苦笑する。

手のひらで顔を覆い項垂れていたところだった。

ふわりと頭上が暗くなった。

「お墓参りなら、外出許可が下りた時に行けばいいじゃないか」

見上げてみれば、そこに細目の男が立っていた。

背もたれに肘をつき、楽しそうにラスクを見下ろしている。

「君、ラスク・ナイプスでしょ?昨日の試合、僕、見損ねちゃってさぁ」

だから話をしに来たという男は終始笑みを浮かべている。

その笑みが、張り付いているような気がしてラスクは不気味に思った。

「あぁ、僕は霞零[シア・リン]。シアが名前だよぉ」

変な名前だと思い、ラスクは眉を寄せた。

「ねぇ、まだ掲示まで時間あるしさ、外の事聞きたいんだけど」

ラスクが応じるか悩んでいると、ココで聞きなれた声が聞こえてきた。

「ちょっと、リン、新人をからかうのはやめなさいよ」

「からかってないよ、ちょっとお喋りしてただけだって」

イスカの登場にリンは両手を挙げた。

イスカはあきれた顔でリンを見た後、ほんの少し悩む仕草を見せた。

「このまま振り回されるおチビさんを見ててもよかったわね」

「おい」

何をどうからかわれていたのかは分からないが話についていけないラスクは声を上げる以外に抵抗ができない。

今更遅いかとため息をつくイスカは思いっきりリンの頬をつねる。

痛いと叫ぶリンを余所にそのままベンチを乗り上げる勢いで引っ張った。

「こいつ、とんでもない嘘つきだから気をつけなさい。話す言葉のほとんどが嘘よ」

「は?じゃぁ、外出許可は」

「あるわけないじゃない」

「昨日の試合は?」

「見てなかったら新人の顔なんてわかんないわよ」

「名前は?」

「シアが姓、リンが名」

短い間に交わされた言葉の多くに嘘がまぎれていたことにラスクは呆然とする。

当の本人と言えば、涼しい顔をしておどけた仕草をしてみせるだけだ。

「こいつの言うこと、ほとんど信じなくていいからね」

「ひどいなぁ、イスカ。僕はラス君と仲良くなりたいだけだよ」

リンがラスクの隣に腰掛ける。

身長のあるリンが隣に座ると、背丈の差がより明確になる。

隣に並んでいるはずなのにラスクが見上げなくてはならない。

「すごいチビに見えるわね」

「はぁ?」

イスカまでラスクを見下ろしているため、傍から見れば虐めを受けているようにも見える。

だが、イスカの話はラスクからすぐにリンへと向けられた。

「今日の試合、あなたとなのよ。」

人差し指をピンと立てて、リンへと向けるイスカは、高揚しているようだ。

「久しぶりにちゃんとした試合が出来そうなのよ。手を抜いたら許さないからね」

「いやぁ、怖い怖い。すぐに降参しちゃいそうだよ。試合、行きたくないなぁ」

両手を振っておどけるリンだが、その顔に怯えは見られない。

その口から吐き出される弱気な発言にも真剣みがなかった。

ラスクが見上げたリンの顔は、どちらかと言えば、好戦的なものだった。

「昨日の相手が弱すぎて文句言ったらこれよ。あんたが相手なら、手加減なんてしなくていいものね?」

早口に喋るイスカの表情はイキイキしていて、ここの異常さを表してるようだった。

何が楽しくて、同族と闘わなくてはいけないのか。

人間ならば、“非人道的”だと咎められる行為のはずだ。

それが許されているのは、ここにいるのは囚人であり、“イヌ”だからだ。

「こいつ、ランク入ってるのか?」

ラスクの疑問に、イスカは二ッと口角を上げた。

「4番よ。私の一つ上。勝ったら、順位入れ替わるかしら?」

「イスカの方が勝ってるのに、僕の方が上なんて、おかしいよね。」

へらへらと笑うリンに口をとがらせ、イスカは胸倉を掴む勢いでリンに牙を剥く。

彼女の表情は言葉一つ一つに反応し、コロコロと移り変わっている。

「まだ嘘を吐くの?ここにきてからあんたと13試合やってるけど、私が勝てたのは5回なのよ?」

「順当じゃん」

「チビは黙ってなさいよ」

リンとイスカの体格差は歴然だ。

長身で、四肢も長い。

おそらく、それは、ここにいる“イヌ”の中でも恵まれた方と言える。

対してイスカは平均的な女性の体格といってもいいだろう。

多少筋肉質といっても、差を埋めるだけの力があるとは思えない。

それでも、5番のランクを得ているのは、獣人としての本能が高いか、戦闘能力に長けているものがあるからなのだろう。

「とにかく、今日は楽しむつもりだから、覚悟しててよね」

「宣戦布告なんて、君らしくないね。おしとやかな君の方が素敵だと思うけど?」

「どこまでが嘘かは気にしないでおくわ」

パチパチと火花が飛び交っているような気がした。

きっと、これがここの日常なのだ。

リンは涼しい顔をしているが、イスカから向けられる敵意に嫌悪しているわけではない。

ラスクの目には、まだ、違和感としてそれが映っていた。

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