第17話 ぅらぅすぅとぉぅ
私の名前は聖竜王 破姫(セイクリッドドラゴンキング デストロイングプリンセス)。
この名前からか、煙たがれることも多かった。
それは高校に入っても同じで、私はそこから逃げるように転校した。
そして逃げた先がここ、今いる高校だ。
そこのクラスの人々は私を煙たがりはしなかった。
むしろ、彼、田中太郎君と仲良くなってみたらどうかと勧められたのだ。
クラスの人たちが言うには、性格には難があるものの楽しいやつらしい。
私はその言葉を信じて、彼に話しかけてみた。
するとどうだろうか。
次は何を言ってくれるのか、そんな奇想天外で楽しい人だったのだ。
そんな彼が、今、自分はやっぱり普通なのだとこの世に幻滅しようとしている。
しかし、それは違うのだと言いたかった。
クラスの人たちにとっても特別だと思われていたし、私なんて——
彼は大儀そうに立ち上がる。
そしてこう言った。
「俺は!だったら誰かの特別になってやる!」
彼はそれを誓うように大声を出す。
「うん!それがいいよ!」
本当はもう太郎君は私にとって特別な人なんだよと伝えたい。
しかし、それにはまだ勇気がない。
だから、私は拍手で紛らわそうとした。
すると、彼の手が私の手の隙間に差し込まれる。
「俺は、この世界をお前と生きていきたいから」
彼は照れ臭そうに頬をポリポリとかきながら言う。
私はあまりの急展開に
「そ、そう」
と短く答えるのみだった。
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ええ、後書きです。
ギャグにしては重い話の終わりでした。
申し訳ございません。
多分、重い辺りに入ってから読者はますます減るでしょう。
それも重々承知です。
でも、これが書きたかった。
最初のノリでだまされた方、本当に申し訳ありません。
僕は、性質上人口に膾炙した創作物を書けないんです。
本当にごめんなさい。
50メートル走の勢いで突っ込んでくる君を、俺は反復横跳びで迎える。 Black History @jhfjerfiphsihjkvklhsdfar
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