第4話 フォロー

 千重が自分の部屋でへとへとながらもルンルンとした気分でフカフカの広いベッドに座っているのは晩のことである。


 可愛らしいクマのぬいぐるみを抱きしめている。マイケルからの言葉はまだかしら。そう千重は思っている。携帯電話をそばに置いて鼻歌を。


 ピコン。携帯電話のアプリが通知を鳴らす。千重はドキドキしてアプリの画面を見た。マイケルだ。どうやらマイケルからのフォローだ。フォローってなにかしら? 千重はちょっと考えてみる。もう少し待ってみる千重。マイケルからの言葉、発信はまだかしら、千重は待ってみる。


 しばらくしても、マイケルからの言葉はない。見知らぬ相手のフォロー、千重はドキドキと不安に包まれる。けれども、千重もマイケルをフォローしたくなった。けれども、千重は勇気を出せない。でも、千重は退屈な日常を変えてくれるマイケルを信じてフォローを返した。


 見知らぬ相手、見知らぬマイケルを恋しいと思うのはどうしてだろう。千重は、なんだかいけないことをしているかのように感じる。見知らぬマイケル、千重の心には、その見知らぬという状況が千重を熱くさせる。

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