あんずあめ

月下鳥兜

.

旅行代返してくれない友達

暇な時だけ光るLINE

望遠鏡の中にいた

幸せそうな家族

朝と夜


暖色ばかりお囃子の音

狐のお面で隠そうね

鳥居の石畳 階段の上

ひとりぼっちであんずあめ


波は寂しさを海に連れてって

だって残って伸ばした手

至って正常 あれ見てよ


海亀の遺体に蛆が湧いてる


あれもこれも溶けちゃいそう

あの歌この絵にその笑顔

ステキがいっぱい詰まった地球と

ひとつだけ醜形なワタシでした

今日も明後日も夏が来る

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あんずあめ 月下鳥兜 @lunatear

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る