第3話大好きで困る

「すいませーん、調理場貸して下さい。邪魔はしないので」

ドキドキしながら尋ねる

子守り役の真っ赤な髪をした、シューさんと一緒に行く。

「はい、話は伺ってます」

大きな巨体リザードマンらしき人に挨拶する。大きすぎて、首が痛い

「よろしくお願いします」

ふぅドキドキした。

「あの、調味料は塩しかないんですか?」

すると、リザードマンは悲しそうな顔をして

「だって、魔王様も何を出してもいつも同じ反応で、今は塩フェアーしてます」

なんだって?

嫌がらせ料理を笑顔で食べるのか‼️

僕は絶対に嫌だ。

涙目になりながら

「美味しいものが食べたくて来ました」

リザードマンは驚き、笑顔になる。

「協力しましょう」

野菜も地球にあるものと、似ているものは区別がつく。

不思議

とりあえずじゃがいもをポテトフライにして、少量の塩を振る。

試食にみんなに食べてもらう。

「どうかな?塩の摂りすぎは体を壊すからこれくらいならと、思って」

モジモジしながら、お皿を見ると空だった。

秒速。

「美味しいです。何でもいれればいいって訳じゃないんですね」

「お肉も見せてもらいますか?」

ドーンと、日本で言う牛肉、豚肉、鶏肉、が出てきた。美味しいそう。

今日は、牛肉❣️

牛カツと、ステーキにご飯にスープ。

オシャレな食べ物知らないんだよね。

まずは料理長にお手本を見せる。

2時間常温に置いた牛肉を厚めに切り、ニンニクらしきもので香りが出るまで牛脂で炒めて、お肉をレアーで焼く。もちろん塩コショウはしたよ。

それを料理長にに食べて貰う。

僕は柑橘系を絞って、醤油らしきものと混ぜて、洋わさびみたいなのも付け合せに。

「このポン酢につけてもらって、好みでわさびを付けて下さい」

「上手い、上手い」

と声が聞こえてきてホッとする。次は牛カツ、牛肉に塩コショウをして小麦粉を付けて、卵をつけてパン粉を付けてサッと揚げる。

僕的にはわさびで食べて欲しい。

一応、ポン酢も置いた。

大根を発見して、料理長に大根おろしにして貰った。

秒でなくなった。

「どうですか?紫炎も喜んで食べてくれるでしょうか?不安で。ここにある食材は、僕が慣れ親しんだもので。とても使いやすいです。

「大丈夫ですよ。絶対に喜びますから、それにここにある食材は魔王が取り寄せているんですよ」

紫炎に会いたい。

なら、米もあるはずだ。

僕は食料庫を30分歩いて、見つけた。

ちなみに炊飯器も。

業務用だけどね。

お米を洗い、僕の水加減でお米を炊く。

その間に、ポテトサラダを作る塩もみしたきゅうり、ゆで卵、人参、リンゴ、辛子マヨネーズ水に晒した玉ねぎをじゃがいもたっぷり。料理長さんに混ぜて貰う。

味噌もあったので、玉ねぎと溶き卵の味噌汁にする。

ご飯も炊けたし、調理法も説明したし。

僕はシューさんと一緒に帰る。

部屋に戻ると不機嫌そうな、紫炎がいた。

実はこそっりカツサンドを紫炎に作っていたので、渡す。

「冷めないうちに食べて、紫炎の為に作ったんだ」

紫炎は、袋を破り開けると一瞬で食べた。

嬉しい

紫炎の唇についているソースを指でふく。

そのままパクっと指を舐められる。

シューさんもいるのに。

と、思ったらシューさん消えている。

「うまい、食べるの面倒だったが一が作るとめちゃくちゃ美味しいな」

「これは、なんだ?」

「芋をあげたやつだよ」

紫炎は本当に美味しいそうに食べる。

心が満たされる

僕、紫炎に惹かれている。

綺麗に三人前食べて

「ありがとう」

顔が真っ赤になる。

ドキドキが止まらない

好きなんだ。

一生にいると、ジェットコースターのように気持ちが盛り上がって、ドキドキが止まらない。

「今日はたっぷり可愛がってやるからな。

寝かせない」

艶のある声

大好き

初めて自分を好きだって言ってくれた人

「僕も好き」

めちゃくちゃドキドキする。

紫炎が深く口付けする。舌を甘く噛まれる。

気持ちいい。口の中の性感帯を探すようにいやらしく蠢く。

頬を両手で包み、優しい微笑みで

「続きは今夜。一は俺のものになる。俺も一のものになる」

ドキドキが止まらない。

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