第84話 制裁
アドラの故郷アインシュタイン
中心街にある2階建ての建物があり、1階はこの街の郷土料理店、2階は建物の横にある階段からでしか入れず、そこは激安の小さな宿
ジキットら聖騎士は街を徘徊しながらも建物を四方から囲むと険しい顔を浮かべた
『普通の飯屋だぜオズワルド』
『だがグスタフがここの地下だと話した』
半信半疑ながらもここまで来た以上は引き下がれない
聖騎士や第六騎士含め50人の階級の高い騎士がここに集まった。
郷土料理店の店員も信仰協会の者という話にはジキットもグスタフから聞いた際、驚きを隠せなかった。
ただの協会ではなく、キュウネルにいずれ国交を求めて王族が来るであろう事を見越していた信仰協会は数年前からここに拠点を身構えていたのだ
(先を見透かされてんのは釈然としねぇな)
『オズワルド、周りは制圧した』
話しかけるはアドラ第六将校騎士大隊長
短めの白髪であり、老いても現役を貫く老騎士として第六騎士からは言われる白兵戦のプロである。
アクアリーヌ戦では前線を支え、そして幾多のシドラード兵をなぎ倒してきた彼の顔は戦いの目に変わっていた
『ジキット君、小細工はこの際やめよう』
『どういう事っすかゼニスさん』
『立ち話をしに来たわけではあるまい?さぁ来なさい』
歩き出すゼニスに慌ててジキットやハイドそしてオズワルドら聖騎士が後を追う
昼を過ぎた時間には僅かな客しかおらず、カウンター席しかない店は数名しかいない
『いらっしゃい』
カウンター奥にいる若い店員と中年の男
笑顔が爽やかで悪さをするようには見えない筈なのにジキットは不気味さを感じた
(なんだこれ)
答えは見つからない
だがゼニス大隊長がカウンター席に座るとジキットは座れと言われて言う通りに隣に座る
第六騎士らの中にはお気に入りのお店の者も多く、ゼニスでも知る店だ
だが彼にはグスタフの言葉に関し、信頼は無い
あるのは直感だけだ
『…』
ジキットはゼニスと共に壁に飾られた木板に書かれた料理を眺めるが、食べにきたわけではない。
ネギを切る中年の男の包丁捌きを見ながらも店内を目だけ動かして機会を伺う
ゼニスもたまに来るからこそ気づかなかったが、それは職務とプライベートを切り離した日常を過ごしていたからだと彼自身が今気付く
(なるほどな…)
中年の男の癖にえらい体に芯が入っている事に疑いの目を向けるのは考えすぎなのか
もしかしたら元兵職という過去があったかもしれない事も視野に彼は入れる
親子で経営し始めた店という話も若い男性店員を見て彼は更に思う
(似てないな)
養子の線もあるが、この身分でそれは難しい
考えていても埒が明かないと感じたゼニスは一息つくと席を立ち、彼に声をかけた
『おやっさん、注文いいかい』
『毎度ご苦労さん』
ゼニスは居た堪れない気持ちでいっぱいだ
それなりに世話になっている者に対し、これから考えていることは無礼に等しい
せめて嘘であってくれと思いながらも厨房からカウンターに顔を出す瞬間にゼニスは深い溜息を漏らす
そんな彼の様子に中年の男は首を傾げるが、その瞬間にゼニスの右手は彼の胸倉に伸びる
驚く暇もなく、引き寄せられた反動で服の前のボタンがすべて外れてしまい、ゼニスが見たかったそれがあらわとなる
胸部に水滴の入れ墨、それはアフロディーネ信仰協会の者だという証明だったのだ
現実を突き付けられたゼニスは舌打ちをし、目を細めると剣に手を伸ばす
今まで世話になった人間が敵だとしても自身は兵職に身を置く者
ならば斬るしかないとゼニスは覚悟を決める
しかし先に動いたのは彼ではなかった
ゼニスが手を離した男の雰囲気が一変し、右手に持つ包丁を強く握りしめた途端にジキットは既に剣を抜いており、その男の首に突き刺していたのだ
『が…がぇ…』
『ジキット!』
驚くゼニスだが、ここで終わりではない
設定上、親子という話であり残り1名の敵が彼らの目の前にいるのだ
若い男性店員は無表情のままカウンター裏に隠していた小柄な片手剣を掴むと、ジキット達に殺意を向けて剣を振り上げた
『俺の勝ち』
ジキットの声が店内に小さく響き渡ると同時に、彼の剣は男の首を突き刺したまま横に振あったのだ
当然首を裂かれた者は血を拭きだし、その場に倒れる
そしてジキットの振る剣は残る男の振り上げている右腕を斬り、そのまま首を深くまで傷をつけた
一瞬の出来事に店内にいた一般客が驚きながら外に走るが、ジキットやゼニスは気にしない
アジトはここで正解なんだとわからされ、彼らにも戦いというスイッチが入ってしまう
『厨房奥の冷暗所だ。』
『うっす』
『敵は残り8名だ!ジキットと残り4名はついてこい!残りは建物の包囲を崩すな!』
ゼニスは直ぐに指示を出すとジキット、オズワルド、ハイドと共に素早く厨房に乗り込み制圧を開始する
カウンター裏にはナイフや発煙弾、単発魔銃といった魔族兵器の品物まであり誰もが驚きを隠せない
(魔族の武器だと!?)
驚いていられない状況である彼は切り替え、厨房の奥に急ぐ
ジキットはグスタフの情報を頼りに冷暗所である地下へと足を踏み入れるが、大きな音を立てていた為に十分警戒する必要があった
だからといってゆっくり行くわけにもいかない、だから彼は額に汗をかく
13段の石階段を降りると古い木製のドア
ゼニスは人の気配がしないとわかり、左手をグーにしたまま首を横に振る
誰もいないという合図であり、それがわかるとジキットは静かにドアを開けた
中は食材を扱う冷暗所そのものであり、様々な食材が左右に配置される棚に置いてある
鮮度を保つために空気を冷たくする魔石が天井からぶら下がっていたが、ジキットそれを避けて少し進むと真下に違和感を感じ足を止める
床は土の筈なのに、堅い感触があったのだ
(真っ黒だなこれ)
彼は足元に自然を向ける
ハイドはソワソワしながらも背後を警戒するが、そんな不安そうな彼にオズワルドは肘で彼の脇腹を軽く小突く
(…ここだな)
からくりも捕えた男の記憶の中にある
キャベツの中にポツンと置いてあるリンゴは実はガラスで作られた本物そっくりのリンゴであり、それを掴んで押すと床のドアが開くようになっていた
短期間でここまでの装置を作っていたことにジキットは変に感心するが、床が起き上がると中には更に階段があったのだ
この先からは街ではない、協会のテリトリーである
階段を降りた先にあるドアは鉄扉であり鍵がかかっている
急ぎ過ぎて倒した男の懐にあった鍵を回収することを忘れていて誰もが溜息を漏らすが、ハイドはそっと先頭にいたゼニスに回収してあった鍵を渡した
(気が利く若造だな)
鍵を開ける瞬間、誰もが何が起きるのかを何度も脳内で再生した
バレていたら?バレていないのならばどうする?迷う時間は死を招き、作戦の失敗を意味する
だが幸いにも静かに開けた先に敵はいない、5mほどの短い廊下の奥にドアがあるだけだ
慎重にそこまで5人が近づき、そして耳を傾ける
徐々に彼らの体に熱を帯び始め、そして緊張が体を支配する
だからこそ少しの音にも敏感になれたせいなのか、ジキットは奥からの声に気づく
『上の様子見てこい、大きな音が聞こえたぞ』
ドアの奥からの声、明らかに1人はこちらに来る
なるべく奇襲に近い形で敵の数を少なくしたい彼らであったが、遮蔽物はなく身を隠す事も容易ではない
ここの鍵も内側からでしか開けれない仕様になっているため、少しでも警戒されると鍵をかけられる危険があるのだ
1人仕留めれば、それでいい
ゼニスはそう決めるとジキット達に左人差し指を上に向け、そこに武器を握る右手で立てていた左人差し指を叩く様なジャスチャーを見せる
1人を倒す、という単純な合図にジキットらは武器を構えた
ドアを開ければ戦闘開始、意地でも1人目は難なく倒す必要があるが手練れの場合は不意打ちでも防がれる場合はある
ドアが奥に開くと同時に頭に布を巻いた若い男が姿を現す
先頭にいたゼニスやジキットは同時に剣で急所を貫き制す
『なっ!?』
『聖騎士だと!?』
ドアの先は大きな物置のような薄暗い空間
小さな木箱の上に置いてあるオイルランタンの灯りで敵の数が7名だと知るや全員で入口を塞ぐような形で部屋の中に入り、武器を構える
焦りを見せる5人は問題ないとジキットは悟るが、2人だけは別だ
ボサボサな髪の毛の男の目は好戦的であり、戦い慣れている様子
そして何よりも彼の隣で凍てついた顔を浮かべている男が問題だった
彼がオルガという元将校なのだ
体格が良く、顔には大きな切傷
ファー付きの革ジャケットを羽織り大きな斧を肩に担いていた
確実に一筋縄ではいかぬ相手を前に緊張が高まる
(あれがオルガだな)
(絶対あれだってば…)
ジキットとハイドはそう思うが、誰もが同じ考えだ
誰よりも貫禄があり、強さが滲み出ていたのである
『聖騎士に…あぁあいつんとこの騎士か、計画変えるしかねぇな』
怠そうなトーン、そして溜息という姿勢にジキットは眉をひそめる
明らかに格下であると見下されているからだ
『やれ』
途端に戦いは始まる
一斉に飛び出してくる敵の数は6人と絶対不利な状況に誰もが苦虫を噛み潰したような顔を浮かべて前に走りだす。
だが手練れは1人のみであり、他に襲い掛かる者は工作員であったため、ジキット達は数での苦戦を強いられても残り1人の手練れだけを残すのみとなる
これにはオルガも目を開けて驚く
来たのは各隊の精鋭中の精鋭、そうだとわかると彼は目つきを変えて担いだ斧を下に降ろす
(く…こいつは)
髪がボサボサの男は巧みにジキット達の攻撃を回避したり剣で受け止めたりしていたが、四方からの攻撃に限界があるために数カ所を斬られていて血を流している
数の有利があっても喜ぶことは出来ない、奥にいる男はもっと強いからだ
(これは不味いよぉ…)
ハイドは息を切らしながらも剣を身構え、男の出方を待つ
今2人同時で来たら崩れる事はオルガ自身もわかっている筈なのに来ない
それが不気味であり、そして意識が1人の男だけに向けられないでいた
『神に仇成す汚い聖騎士共め…大人しくノアと共に森で死ねばいいものを』
男の放つ言葉が勝負を決めた
守りの構えになっていた中から飛び出したのはジキットであり、意表を突かれた信仰協会の男は舌打ちを鳴らし、振り下ろされる剣を自身の剣で受け止めた
(なっ!?)
先ほどまでは感じなかった力
甲高い金属音が鳴り響くと同時に彼はジキットの怒号と共に剣で押し込まれると、そのまま胸部を深くまで斬られてしまったのだ
『ノア様と呼べやコラァ!』
『でかしたジキット』
ゼニスが口にするとオルガは首を回し、落ち着いた口調で話す
『あぁやっぱ死んだか…。しゃあねぇがどうすっか』
冷静そのものであり、この状況でも動揺する素振りは無い
元将校となると強い事は決定的であり、彼らの手に負える者とは思えない
皆が一斉に飛び掛かるが、オルガは大きな斧を軽々と振り回し、1つ1つの攻撃を素早く弾き返し、そして余裕が生まれると攻撃をしてきたのだ
大きな斧に弾かれれば大きく態勢を崩される
オズワルドは弾かれた拍子に仰け反ってしまうと、オルガの左手で胸ぐらを掴まれて放物線を描くように投げられてしまう。
『オズワルドさん!』
ハイドは驚きのあまり叫んでしまうが、視線は外さない
おっちょこちょいのような性格の彼でも聖騎士という位置にいるのは実力があるからだ。
視線は絶対に敵から離さずそして振り下ろされる大斧をなるべく受け止めぬように身軽さを活かして避けて距離を取る
そんな彼のすばしっこさにオルガは苦虫を噛み潰したような面持ち、
そして背後から剣で横殴りに振るジキットを大斧で彼ものとも弾き飛ばす。
(こいつは少し重いな)
『聖騎士とはやったことなかったが、やっぱ強いな…』
だから彼はリーダーであろう男を予想し、オズワルドを投げ飛ばした
『くそ…』
肝心のオズワルドは背中に痛みを感じながらも立ち上がり、剣を構える
この状況を不味いと感じたオルガは目だけで周りを見回す。
街に滞在している騎士だったならば容易く仕留めれた筈だが、予想外にも聖騎士
初めて戦い、そして強さを知って計画を変更せざるを得ない状況となる
(対応が早い…。あのビビリっぽい小僧も追いかけているとこっちがちっと無理しねぇと不味いか)
『教えろオルガ、何故国を裏切った』
『確かゼニスといったな?アドラは好かんかったが…俺は将校という立ち位置に違和感を感じただけだ』
『何故だ?名誉ある称号ではないのか!』
だがオルガからは答えはない
口元に笑みを浮かべるだけだったのだ
今まで色々な人間を見て来たゼニスは彼の様子を見て悟る
公国の為に動く様な男ではなかったのだ、と
『あれだけアドラ殿に世話された身で恩を仇で返すとは…』
『口うるさい奴の名前なんて出すな』
一瞬でゼニスに間合いを詰めるオルガ
その手に握る大斧を既に攻撃の為に振り上げられており、ゼニスに避ける暇はない
背筋が凍る思いを感じたゼニスは直ぐに剣を前に出して間一髪で攻撃を受け止める事は出来たが、防ぎきることは出来なかった
『ぐっ…』
腕力は随一、単純な押し込みでガードしたまま床に叩きつけられたゼニスは大斧の刃が右肩から胸部に深くまで食い込み血を流す
あと少し押し込めばトドメを刺せるが、そうはさせまいと聖騎士が一斉に飛び掛かる
『チッ…』
たまらず飛び退くオルガは重傷を負うゼニスに声をかける聖騎士を見てこの場から逃げる為に少しずつ後ろに下がる
壁の一部が薄い木の板で出来ていたが、壁の色と同じように塗装されていてジキット達には気づいていない
これは捕えた男の記憶にも無かった逃げ道だったからだ
『ゼニス殿!』
『ゼニスさん!』
オズワルドやハイドが声をかけてもゼニスの視線は定まらない
多くの血を流し、苦痛を顔に浮かべた彼は生きているだけでも奇跡に近いのだ
『そこまで…強いのに何故…』
息も絶え絶えにゼニスがそう告げる
そこでオルガは答えたのだ
『金が全てだ』
世の中は正しい者が上に上がるとは限らない
その例がジキット達の前にハッキリと形として存在している
身分が高くてもこの世界では珍しい事ではない、それが人の生きる世界だ
しかし、それが許せない男がここにいた
目から力を失うゼニスを見届けたその者は鬼の形相でゼニスを睨みつける
『てめぇ…情けねぇ野郎だな』
『聖騎士にしてはイカついな、まぁあの女の趣味なのかもしれな…』
オルガは最後まで話す前に目の前で怒りを浮かべる男は動き出す
赤い魔法陣を展開し、自らの筋力を上げた
『女じゃねぇ、ちゃんと名前があるんだよ』
次に彼は緑色の魔方陣を展開し、自身の速度を上げる
『お前は強くねぇよ、お前がいた頃よりも強い奴はゴロゴロいる。所詮はお前の過去なんざ今になって糞の役にも立ってねぇんだよ』
自身の中に気づかず持っていたプライドを逆撫でされたと感じだオルガはジキットを睨んだ。
そこで将校時代、アドラに言われたことをふと思い出したが鼻で笑い目の前の男に意識を向ける
だが油断できない男だということは確かだ
だからこそオルガも身体強化魔法を発動しようとしたのだが、ジキットは魔法陣を展開した瞬間に一気に駆け出した
『っ!?』
待つなんてしない
正々堂々なんてお前には必要ない、そんな思いを胸にジキットは荒げた声を上げて襲い掛かる
単純な剣の振り下ろし、受け取るのは容易いと悟るオルガは大斧でジキットの剣を受け止めるが、先ほどとは違う違和感に気づく
『ぬっ…』
僅かに押し込まれた感覚を覚え、ここで彼は初めて全力でジキットの剣を押し返そうと力を入れた
だがしかし、魔法の恩恵はとても大きい
何故ならジキットの魔力袋は放電を放って発光しており、素質ある者だったからこそ筋力が通常の効果よりも格段に効果を得ていたからだ
『昔の話に誰が怖がるか馬鹿が!』
鬼のような形相を浮かべたジキットの剣は止まらない
大斧の筈のオルガは驚愕を浮かべ、片腕で持つ大斧を両手に切り替えた
しかし、それでも彼は僅かに力負けしていたのだ
(何故だ!こんな護衛騎士に…)
彼は全てを知らない
例外を除き、過去は未来よりも発展を遂げる
兵の練度を上げる訓練、それは全体的の兵力が昔よりも向上することを意味する
彼の居た時代の将校も、今はそれ以上の傑物で固められていたからだ
本当に強い者だけが過去から語り告げられるが、彼は違った
ただ強いだけの者は時代に取り残される運命にある
だからこそそうならぬよう、能力を持つ者は努力し続ける
『おらぁぁぁぁぁ!』
『ぬぅぅぅぅぅ!』
どちらも拮抗した状態
勝つために必要な物を無意識に持つのはジキット
彼の持つ誇りは覇気となり力となると、オルガの大斧を弾きながら胸部を斬り裂いたのだ
『グッ…』
苦痛を浮かべるあるがだが深手ではない
バランスを崩したジキットを睨むと彼を蹴り飛ばし、懐から煙幕を取り出し足元に投げて煙を部屋の中に充満させる
見えない所からの攻撃が来ると思ったジキット達は全員で背中を合わせて身構えたが、遠くから物音が聞こえると嫌な予感を感じた
攻撃が来る様子もなければ気配もない
まさかと思いながらもハイドの風魔法の突風で煙を吹き飛ばし消滅させると、そこにオルガはいなかった
『あいつ逃げやがった』
『俺はゼニス殿を運ぶ!お前らは行け!』
まだ助かる見込みがあると信じていたオズワルドは2人に叫ぶ
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