第9話 晩夏の午後

「晩夏の午後」


疲れた

疲れました

今日は少しだけお酒を飲んで

休んでしまおうかと思います


それでも明日からは

晩夏にふさわしく

寂しい生き方を始めようと思います


疲れた

疲れ果てました

今は少しだけ仕事をサボって

寝転んでしまおうかと思います


それでも明日になれば

小秋にふさわしく</div>

哀しい生き様を見せようと思います


秋の日本海です

荒れ果てた山村です

それは私の心なのです


疲れた

疲れました

今日は明日からのために

何もかも忘れて

休むつもりなのです

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

晩夏の頃 詩川貴彦 @zougekaigan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る