第3話 迎え火
「迎え火」
寒村に灯りがともる
引き戸が開いて
人々の影が現れる
老いた母親が
息子の帰りを待っている
蓄えをはたいて準備する
ご先祖様がお戻りになるから
心を込めてお迎えするのです
それから自分を清めるために
蚊帳越しの迎え火は
どこか厳かで優しかった
夜風が心地よかった
迎え火がゆれていた
祖父が頷いているようだった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます