身バレした上に結婚を迫られるワイ。尚、彼女は束縛欲強め

 一先ず、俺は今あった出来事を一から整理し始めた。えぇっと・・・

体育館裏に呼ばれる

    ↓

そして、自己紹介もなく身バレが確定。

    ↓

彼女の名前を聞きだしたと思えば即刻プロポーズをくらう。


 ・・・ナニコレ?うん、どう考えてもイカレテんだろ。頭のねじ飛んでない?

「それで健司。・・・いやタケツカ様、返答は?」

「・・・へ?これってさ、一つ聞いていいか。」

「ええ。何かしら?」

「NOって言ったら・・・俺、死んだり、社会で日の光浴びれなくなるとか・・・無いですよね?」

「・・・それは、一概に言えないわ。」

・・・つまりさ、これって否定すれば俺はバットエンドルートに確変しながら突入するっていうパターンなの?鬼畜過ぎんだろ。

「それで回答は?」

「・・・結婚を前提にお付き合いじゃ・・・ダメなんでしょうか?」

「・・・そう。なら、ちょっとついてきてもらって。」

「アッ、ハイ。」

俺はどうやら回答を間違えたらしい。


 そうして俺は雪宮に手を引かれていってそのまんま連れていかれ気が付くと彼女の家にあるリムジンに手錠と目隠しをされた状態で乗せられて今大体30分くらい経ったところだ。

「なぁ、雪宮。お前は俺をこんなザ犯罪者のような格好で車に乗せた挙句どこに連れてくつもりだ?」

「・・・私の家よ。それと、健司をこんな格好にさせてるのは・・・私の自己満よ。」

「・・・その解答だけは聞きたくなかったよ。マジで。それでさ、何で家に俺を拉致するんだ?」

「・・・秘密よ。」

それ以上に怖いことがないんだけど!?そうして車は雪宮の家へと進んでいくのだった。


「さ、着いたわよ。」

「お、おう。・・・へっ?」

俺が目隠しを外されそこにあったのは彼女が住んでる家。何だけど、明らかに寝室。

「な、なぁ、ここって。」

「えぇ、私の寝室よ。」

「・・・だろうな。」

・・・もうさ、分かったよ。俺これ貞操が結構危ない感じ?

「ちなみに、雪宮。ここに連れてきても手錠を外さないことについての説明はないのかい?」

「・・・あら、もう察しのいい健司なら分かるんじゃない?」

そう言いながら彼女はするすると服を脱ぎ白い柔肌を露出させていく。俺は少し悪寒が走ってしまい手錠が手にある状態で部屋からの脱出を考えたが・・・・

「なんで開かないんだよ!!」

「それは、あなたが逃げること想定してるからロックはかけてるわ。」

・・・逆に何で予期できてんだよ。もう、ここまで来たら一種の狂気だよっ!?

「・・・ふふっ、それじゃ始めましょ。」

「・・・愛のない既成事実作って楽しいかっ!?!?」

「??・・・私は健司の愛で満たされてるから問題なんてないわ。」

「・・・だめだこりゃ。話が通じない奴だ。」

「・・・」

拝啓お父さん、お母さん。俺は今死にそうです。


 そんな遺言の言葉を心の中で叫んでいるのと同時に

「ちょっと待ったあああああああ!!!」

の声と共にドアがぶっ壊れる轟音が重く強く響き渡った。そしてそこには・・・茶髪のショートで俺がいつも家であいさつを交わしている少女がそこにいた。

「義兄さんはボクのモノだからぁあああああ!!!」

しかし、爆弾発言がなければ俺は救われたって言ってたんだろうなぁ~。(遠い目)






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