第30話 銀河の形成過程を徒然する

我々の銀河…ミルキーウェイ銀河系は、棒渦巻き型銀河である可能性が高いとされております。また、アンドロメダ銀河系は、見事な渦巻き型銀河で、ミルキーウェイ銀河系の倍の直径があります。ハッブル宇宙望遠鏡が探査したディープスペースでは、様々な形の銀河系が集まっているのが見られます。


今回は、これら銀河系の形成過程を考察してみたいと思います。


前の話でも話しましたが、棒渦巻銀河は、あたかもスプリンクラーが水を噴出しているように見えます。そのことから、棒渦巻のバルジ両端から、星間物質が少しずつ押し出されているのではないかと、推察しました。同時にバルジが回転するため、腕として伸びると同時に遠心力で外側へ広がっていきます。


棒渦巻き銀河が、何回転もすると、バルジがだんだん細ってきて、球形に近づくのではないか。つまり、何回転もした結果が、渦巻き銀河(例 アンドロメダ)になるのではないか。バルジが小さくなっていくため、渦巻きが顕著に現れることになります。また、アンドロメダ銀河系が、大きいのも理解できます。それだけ古いということです。


もっともっと渦巻が回転するとどうなるのか...?

...ソンブレロ銀河系のような、円盤型銀河になるのではないかと、考えています。回転が進んで、もはや腕といえる渦巻状の構造がぼやけて、腕と腕の隙間も区別がつかないぐらい密になっています。


私が考えたのは、銀河系形成過程の中間部分です。


 ・・・・ → 棒渦巻き銀河(例 ミルキーウェイ銀河)

         → 渦巻銀河(例 アンドロメダ銀河)

            → 円盤銀河(例 ソンブレロ銀河) ・・・・


では、棒渦巻き銀河の前は、どうだったのか?円盤銀河の次は何になるのか?

ということに関して、仮説を述べます。


宇宙創生時代、だんだん冷えてくると、宇宙空間に水素原子や水素分子、ヘリウム原子などの軽い元素が徐々に増えていきます。私の「宇宙玉ねぎ論」では、ビッグバンが定期的に発生し、衝撃波間に閉じ込められた空間が宇宙となります。衝撃波は、空間内部から見ると、両端とも遠ざかっていきますので、相対的に、空間物質は、中央よりに集まることになります。


こうして、集まった基本的な元素が、重力により、さらに集まり、最初の太陽が生まれます。そこかしこに、太陽が生まれ、太陽風で周囲のガスを吹き飛ばし、それが、さらに集まって、新たな星を形成していきます。


あちこちに誕生した太陽たちが、お互いの重力に引かれて集まって、散開星団(例 プレアデス星団)→球状星団(若いバージョン)を形成していくのではないかと考えています。球状星団(若いバージョン)が、さらに集まって、ついに初期のバルジ(球状&若いバージョン)が形成されますが、すでに星々の寿命が尽きかけていて、超新星爆発が頻繁に起きるようになります。


このため、バルジは星間ガスが充満することになります。超新星爆発などの内部からの圧力により、バルジが変形、両端から星間物質を放出するようになる....。


というストーリーです。




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