第24話 量子もつれで超光速宇宙通信を!

というわけで、宇宙進出した時に問題となる“通信“です。


太陽系の中ですら、通常通信では、光速度でも遅すぎて仕方がない状況を打破するため、量子もつれを通信手段として使いたい。


2進数原理を当てはめれば、量子もつれでも、通信ができると考えます。


量子もつれによって、スピン状態がわかるわけですから、それを2進数とみなして、高速に変化させれば、コンピュータ処理が行えるため、音声や画像等をエンコード/デコードすることができるのではないか、と。


ワープ技術を使った通信は、ワープそのものが不明な理論なので、しばらくは、量子もつれ通信に頼るしかなさそうです。


欠点は、量子もつれのペアを作らないといけないので、今の所、任意通信というより、宇宙船と地球司令部、というような2点間通信に限られることでしょうか。


地球司令部経由で(地球司令部が交換局の役割)、他の宇宙船とも通信できるので、地球司令部は大変ですが。。。


太陽系限定なら、地球に量子もつれペアの片方を設置、もう片方は、各惑星、衛星、彗星、小惑星などに、設置して置き、電波に変換して送受信する基地局とすると、宇宙船からは、最寄りの基地局と電波通信する形もあるとよいかもしれません。


量子もつれ送受信機を持たない宇宙船でも、時間は多少かかりますが、直接地球と電波通信するより、かなり早く通信できます。


そのために、太陽系を楕円軌道で周回するように、人工彗星(量子もつれ基地局付き)をいくつか飛ばせば、ある程度の時間内で超光速通信できるわけです。


ここまでやるなら、いっそのこと太陽系GPS化してもよいかも。人工彗星から、GPSビーコンを出しておくのです。


複数の人工彗星との位置関係で、自分が太陽系のどこにいるのかを、ポジショニングできます。


人工彗星は、なにも太陽を周回しなくても、各惑星を周回するようにしておけば、惑星-地球間は、量子もつれ通信でゼロ時間相互通話できますので、惑星と人工彗星間で量子もつれペアを形成しておいた方が、利便性は高いかもしれません。


おそらく、宇宙船が太陽系を航行する場合、目的地は、惑星かその衛星でしょうから。惑星がいないところを航行することは、少ないと思われるので。


というわけで、妄想が止まりません。比較的実現性の高そうな手段で、超光速通信を考えてみました。





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