第20話 大気圏突入って?必須なの??
宇宙から地球に帰還するときに、必ず出てくるのが「大気圏突入」です。進入角度が浅いと跳ね返されて宇宙空間に逆戻り、逆に進入角度が深いと大気圏内で燃え尽きてしまう、、、、そんな状態を思い浮かべることでしょう。
しかしながら、大気圏突入が必要となるのは、宇宙船が推力を持たないからです。地球を周回しているときには、およそ90分で地球一周する速度です。地球はというと、24時間で1周していますので、16倍もの速度差があるわけです。
ですから、地球に降りようとすると、減速しないといけないわけです。でも、減速するための燃料を持っていないため、空気でブレーキをかけようと言うのが、大気圏突入です。
高速で大気とぶつかるため、断熱圧縮が起こり、大気は高温に発熱します。この高温に耐えるだけの外装が必要となります。
ということは、宇宙船がちゃんと推力を持っていれば、自分自身で空中浮遊しながら、自転速度に合わせて減速すれば、高温になることもなく、普通に着陸できることになります。
推力を持っていても、燃料節約のために、空気ブレーキを敢えて使うこともあるでしょう。○ンダムに登場した宇宙船は、たしか赤熱していましたね。
余談ですが、大気圏突入による高温で思い出しました。金星は地表面が400度にも達する、灼熱地獄です。しかも、自転速度が3日と遅く、かつ、逆転しています。
ここで勘ぐると、金星はかつて、地球と同じように24時間で自転していたのが、なんらかの原因で自転速度が極端に低下&逆転してしまったのではないか。
結果として、大気が24時間で自転しているのに、突然地面が逆転すると、地表面と大気との間で、猛烈な摩擦が発生することになります。まさに大気圏突入さながらではないでしょうか。
そのため、高温になり地表にあった水はすべて蒸発し、さらに高熱化学反応が進み、今のような環境になってしまったのでは、と考えます。
金星が出会った不幸な”なにか”ですが、考えられるのは、A:小惑星が自転軸が逆回転になるようにぶつかった。B:彗星が最接近したために、自転が狂った。
という理由が思いつきます。A:に関しては、それらしい痕跡がなさそうな点と、ある程度大きな小惑星でも数個はぶつからないと自転に影響しないだろうと、可能性は低いかな。B:に関しては、月ぐらいの彗星がニアミスすると、軌道によっては、自転にブレーキがかかってしまうと思います。衝突の痕跡がない以上、B:の可能性の方が高いと思っています。
余談が長くなってしまいました。閑話休題で話題にするテーマでしたかね。
そろそろ、この20話を終えたいと思います。
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