第14話 反重力の作り方(2)

とにかく、わからないものはわからないので、放物線が相似形であることに期待し、放物線運動のことを考えてみましょう。


重力の場合、物を投げることを考えますと、初速は速く、だんだんと遅くなって、頂点で上昇速度がゼロとなり、今度は徐々に速くなりながら落ちてきます。地面にぶつかる直前は最高速に達します。(空気抵抗は考えないとします)


反重力の場合、、、と書こうとして、ある重大な特質を言い忘れました。


反重力では、「物が軽くなる」と考える人が多いと思いますが、実は、物は軽くなりません。重力と同様に普通に重くなっていきます。それは、反重力と重力の違いは、空間の歪補正が外側へ向くか、内側へ向くかの違いだけで、質量の大きさは変わらないからです。


唯一、〇Gの重力下において、マイナス〇Gの反重力を発生すると、Gが打ち消しあい0Gになります。質量は変化しませんが、重さが0になります。(重さ=質量xG)重さが無いため、慣性力は働きません。


結局、反重力下で物を投げても、重力と同じ放物線を描いて落ちることでしょう。


放物線を繰り返し波形の形にすればよいかというと、そうではありません。加速膨張と減速縮退が打ち消し合ってしまいます。


そこで、電圧を上げる場合は、三角波の形で変化させます。三角波は、一定の量で増えているため、加速するでもなく減速するでもなく、放物線で作った減速縮退を打ち消すことはありません。三角波で頂点まで行き、放物線を描いてゼロに落とす、という繰り返しにより、擬似的な反重力効果を得ることができるのではないかと考えます。(重力の場合は、ゼロから放物線を描いて頂点まで行き、三角波でゼロ点まで戻す)


ここでのポイントは、電圧の変化よりも、電流の変化が重要ということです。理解しやすいかと思い、電圧の変化で記述してきましたが、おそらくは電流を加速もしくは減速させた方が、効果は出やすいのではないかと思っています。













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