閑話休題 光合成が自然発生するとは奇跡!?

光合成は、太陽のエネルギーを使って、水と二酸化炭素から有機物を作る化学反応ですが、非常に複雑な何工程もの化学反応によって成り立っています。


まず、太陽の光の中から2つの波長(赤系と青系を使う。緑系は使わないで反射するから葉っぱは緑色をしている。赤の補色が緑なので、緑色していると赤が吸収しやすい。)を用いて、1つは電子伝達帯であるNADPを作り、また、同時にプロトン(陽子=水素原子核=水素イオン)を作って、もう1つの反応でATPをADPから作り出します。


ATPは生体電池とでも呼べる、様々な生体反応のエネルギー源となるもので、反応後にADPになったとしても、”充電”すればATPに戻して何度でも再利用することができます。(この生体電池=ATPの発見と活用もすごい!)


さらに、こうして作ったNADPとATPで13種類の酵素反応であるカルビン=ベンソン回路を回し、1周するたびに有機物(デンプン)が作られる(炭素固定反応)わけです。


カルビン=ベンソン回路は、1周すると、振り出しに戻るので、触媒的な働きをし、何度でも化学反応を繰り返すことができます。(エネルギー源は必要ですが)



というように、とても複雑な仕組みによって、太陽エネルギーからデンプンを作り出しています。これが、本当に自然発生で生まれるものでしょうか?!?


一説には、呼吸=解糖系と光合成系は、化学反応が似ている(正逆の関係)ので、最初は、光を使わない呼吸系が誕生し、その後、改造して光合成系が誕生したということですが、それにしても複雑なのは変わりありません。


逆に、周りに大量にある窒素を使わないのが不思議です。窒素は、タンパク質の重要な元素ですから、空気中にいくらでもあるものを使うのは自然な流れです。


しかし、実際は、一部の窒素固定菌が取り入れた窒素を使うぐらいで、いわゆる他人任せになっています。ミトコンドリアみたいに、窒素固定菌の遺伝子もパクってしまえばよかったのでは?


宇宙から生命の種が降ってきて、地球環境に合わせて発達したという見方もできますが、この場合でも、元々の宇宙の種で光合成がどうやってゼロベースから出来たのかと、考えると夜も寝られません。


大いなる意思の存在を感じる今日この頃でした。

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