メニュー27:馬刺し

 あー……風邪ひいたー。

 私は季節の変わり目に一度は風邪ひくのですが、大抵1~2日で治ります。

 しかし、今回は長引いた。

 鼻風邪からのど風邪に移行して、ずっとゲホゲホ状態。

 母が風邪ひいたときにもらった薬を拝借して(いけないことなので真似しないでね)飲んでたのですが効かず。


 5日目あたりでようやく病院にいきました。

 病院が開くまで時間があったので、体を温めようと某ファミレスでグラタンを摂取。

 その結果……。

 病院で熱測ったら微熱があったw

 先生が

「微熱がありますねー」

 と仰るので事の次第を説明したら、笑ってました。

 微熱はグラタンのせい、ってことでお薬いただきました。


 そんなこんなで毎週1回のお楽しみ、一人酒は一回お休み。

 まあそういうこともあるよなー。


 そして翌週。ようやく風邪もほぼ治りました。

 若干せきがまだ残ってる程度くらい。

 なんかな、こう栄養価の高いもの食いたいな。

 馬力がでるような。そう馬力。

 はい、馬刺しですー。


 前にも書いたけど、私はいつも本を読みながら一人酒しております。

 その日読んでいたのは奈良時代のお話。

 「長屋王の変」というのがありまして、長屋王がまあ言ってみれば陰謀のようなものに巻き込まれるのですな。

 長屋王邸を取り囲む兵士たち。長屋王大ピーンチ!

 その中には軍馬もいたことでありましょう。

 馬刺しが運ばれてきたのはまさにそのシーンの時のことでありました。


 長屋王はその後自害。

 それから千数百年後、長屋王邸跡地に某百貨店ができまして。

 当然のように出土物がわんさか出てきました。

 店がオープンした後も駐車場が半分使えない、という状態になっておりました。

 掘ったら確実になにかでてくるような場所なのに、なぜそこを選んだのか……。

 その後その百貨店はクローズ。地元民の間では長屋王の呪いといわれております。


 話は戻しまして。

 お馬さん……美味しそうですね。

 奈良時代は確か肉食が禁じられてたんだっけ。

 馬刺しっていつからあるの?


 調べてみました。


 加藤清正がルーツの模様。朝鮮出兵のとき、食料が底をついて仕方なく馬を食べたところ、意外に美味しくて、滋養強壮の面でもいいとなって食べられ始めたとか。

 高たんぱくでありながら低カロリー。エネルギー源となるグリコーゲンもたっぷりであります。

 (大阪馬肉屋さんのサイトより)


 ( ´・∀・`)へー。


 やっぱ栄養価高いんだ。


 選んで正解!馬刺し!

 薬味はネギ、しょうが、ニンニク。

 風邪に止めを刺したいので薬味全入れ。

 馬刺しで玉ねぎを包んでいただくよー!


馬~~~~~~~~~~い!!!


 美味いわー。これいいな、なんかこう風邪がふっとぶような。

 生、っていうのもいいよね、ワイルドで。

 ちょっと炎症おこし気味の喉は焼酎で消毒だ~~~~!

 そして翌日。見事風邪は完全に退散しました。

 馬肉すばらしい。


初出:2016.11.18


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