そして本番の日(1)
崎山城市視点
佐藤さんのお宅訪問から次の週、僕たちと浩司と加藤さん4人で遊ぶことになったが、4人揃ったところで。
「俺たち。」「私たち。」「「付き合うことになりました!!」」
と、浩司と加藤さんが報告してきた。
2人は肩を寄せ合い、手を繋いでいる、しかも恋人繋ぎ。
「奈緒!いつの間に?教えてくれてもよかったのに!」
「ごめんね千鶴、浩司さんとの話で驚かそうって事になって。」
「きゃー!浩司さんだって!」
佐藤さんは興奮してキャキャ言っている。
(女の子は恋愛話が好きだから、やっぱり興味あるんだ。)
「千鶴も崎山君の名前で呼んであげたら?カレカノでしょ?!」
「う!」
佐藤さんが僕の事を名前で呼ぶ!想像しただけで………想像………想像できない………グズン
「だって恥ずかしいもん。」
うん、佐藤さんは恥ずかしいって理由で物理的距離が離れているぐらいだしね。
「恥ずかしいって…もっと距離が近くならなきゃ彼が可哀そうよ。」
うん、僕可哀そう、だって3人仲良く輪になって話しているのに、僕だけ佐藤さんから2.5m離れるから1人ポツンとなる…ポツン〇一軒家ならぬポツンと一人………さ~み~し~い~!
「とりあえず遊びに行こうぜ、城市が淋しさのあまりに涙がちょちょぎれている。プランは俺が考えてあるから任せろ!」
浩司よ、君は現在両手に花の状態じゃないか!しかも佐藤さんは僕の彼女なのに!!
ちょっとやさぐれる崎山城市は一人ポツンと3人に付いていく。
まずはカラオケに。
佐藤さんはJポップを、加藤さんはKポップを、僕はアニソンを、浩司は軍歌を。僕、佐藤さん、加藤さんで盛り上げて、浩司以外軍歌を知らないので盛り上がりようがなく盛り下がる。
(軍歌を歌っている人を初めて見たよ!よく知っていたな!)
2時間歌い終わった後、浩司以外はなんだか疲れている。
次は昼食だと言って連れて来られた所がクレープ屋。
昼食っと言うより間食じゃぁ?
とりあえず注文して食べ始めるが。
浩司と加藤さんが、アーンをしあっている。
(羨ましい…いやいや!羨ましくないんだからね!!)
崎山城市は心の中でツンデレぽっく叫ぶのであった。
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