崎山城市とデート?
崎山城市視点
時間を遡って今回のデートは友達の浩司と一緒に来ている。
佐藤さんも加藤奈緒を連れて来ていた、妹の千佳ちゃんはお留守番との事。
何でも、最近携帯を買ってもらったので色々教えて欲しいとの事だった…が。
浩司が『加藤さんの事は任せてお前らデートに行けよ、同じ機種だし教えるのは俺一人で十分だ。』と言い僕と佐藤さんを送り出した。
「ふふ、斎藤君必死になってたね。」
ニヤニヤしながら、浩司が何かに必死になっていたと言い出すが僕には心当たりがなかった。
「浩司が必死?何に?」
「おしえな~い。」
いたずらっ子の様に舌を出している顔がとても輝いているように見えた。
「どこに行こうか?」
加藤さんの携帯の件をRINEで佐藤さんに聞いていた為、教える事だけしか考えていなかった。
「ん~特に。」
そういえば今季アニメ化第二弾の{無所属転生、異世界に行って本気をだしたら与党代表にさせられた}の漫画版が発売だったな。
この作品はラノベでいわゆるなろう系作品、僕の大好きな作品でラノベも漫画もアニメも見ている。
※余談ですが、多分察しが付くと思いますので本当のタイトルは伏せますが、作者自身も大好きな作品の一つです。
「なら本屋に行こうよ、丁度買いたい本もあるし。」
「うん、行こう。」
こうして本屋に行く事になったが、まさか彼女に会うなんって思っていなかった。
「佐藤様!!と有罪男!!」
そう副委員長と出くわしてしまった、そして手には今日発売の無所属転生が!
「有罪男は止めてくれ!」
あまりのあだ名に異議を唱え近づくと。
「ちょっと!5m以内の接近禁止命令!」
「副委員長に対してじゃないだろ。」
副委員長はこれ以上近づくなと意思を込め、シ!シ!とあっちに行けと手で追っ払いながら小声で『消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!』と、佐藤さんがいなければ消し炭にするのにとの心の声が聞こえてくる…気がした。
「犬じゃぁないんだから。」
警戒を最大限に上げて佐藤さんの後ろに隠れる副委員長…そういえば名前なんだっけ?
「紀藤さん、私の後ろに隠れないでください。」
佐藤さんのおかげで副院長の名前が分かった。
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