学級裁判

斎藤浩司支店


なんだこれ!今朝から面白い展開じゃね~か!


佐藤さんんが城市に朝の挨拶を返したことが始まりだった、あっと言う間に騒動が大きくなり、昼休みには刑事ドラマの事情聴取が始まった。


「僕は何もしてないよ!!浩司何とか言ってくれ!」


とか言っているが、助ける訳ないだろ?だって佐藤さんと付き合っていて、昨日のデートで少し物理的距離が縮まったってトークで言ってただろ?学校内でイチャイチャされても目障りだし、皆に見張られればいいだ。


しかも委員長と副委員長がファンクラブに入っていたのは知っていたが、まさか宗教団体に昇格してるしw


(はっきり言って、おもろすぎるwあ!城市が涙目でこっちを見ている、休み時間は後少しだ!ファイト!!)


親指を立てグッと突き出してやった。


それから数分後昼休みが終わり次の授業の予鈴チャイムと同時に先生が入って来た。


「予鈴が鳴りましたざますよ!他のクラスの子はサッサと帰るざます!」


ヤベ!英語のteacher 矢部沢だ!


teacher 矢部沢、45歳独身女性、言わば行き遅れと言うやつだ、しかもヒステリックで『ざます』を語尾に付ける。とてもウザイ先生だ。


他のクラスの生徒は帰り、俺らも慌てて席に着く。


「委員長!授業を始めます!号令をするでざます!!」


「先生…まだ予鈴ですが…………」


teacher 矢部沢はキッ!と睨み。


「teacher 矢部沢ざます!私が来たからには号令をするざます!!」


「は、はい。」


そして授業が始まった、今考えるとこの学校の先生は濃いな!


時間が過ぎ放課後、城市は逃げるのを失敗した。当たり前だろ、授業終わると同時に廊下に人だかりの山ができるんだから。そして教壇の前の席に立たされ、委員長が教壇に。


「判決を言い渡す!」


え~と学級裁判?しかも裁判の中身全部飛ばしていきなり判決かよw


「佐藤千鶴に対して5m以内の接近禁止命令と話しかけることを禁ずる!ただし席が隣のため授業中は接近禁止令だけは除外する!以上!!」


それ!今までとほとんど変わらね~wマジおもろすぎww

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