崎山君のクラスでの扱い

崎山城市視点


月曜日の朝、学校のクラスに入り挨拶をする、もちろん佐藤さんにも。


「おはよう、佐藤さん。」


「……………………オハヨ。」


(!初めて返事が帰って来た――――――!小さい声だったが確かに返事が帰って来た――――――!!)


嬉しさのあまり、もう一度「おはよ…………」と言って気が付いたクラス中のただならぬ雰囲気に。


ガヤガヤ「佐藤さんが崎山に返事を?!」


ガヤガヤ「崎山の奴、佐藤さんに何かしたのか?」


ガヤガヤ「崎山が佐藤さんを脅して返事を返させた?!」「うそ!!」


ガヤガヤ「イヤ、崎山が佐藤さんを催眠術で操っているのかも?!」


ガヤガヤ「崎山の奴、マジパネェ!!」


ガヤガヤ「パネェ!ってより鬼畜!鬼畜だょ!!」


「ちょっと!!酷いよみんな!!」


(クラスの中で僕の存在っていったい…ってか!皆から呼び捨てされている!!)


「違うのよ、私が今まで返事を返さなかったのが悪いのよ。」


って佐藤さんが半分涙目になって皆に言っている。


(ちょと佐藤さん!!今、涙目になったら!………ほら~皆から睨まれた!…ブルブル、寒気!!もしかして殺気?!)


数人からは『殺してやる!!』との目線まで。


(マジ勘弁!!)


本当なら僕と佐藤さんが付き合っている事を話せば良いのだが、デートの帰りに佐藤さんが『恥ずかしいので、内緒でお願い。』と言われている。


「おら!お前ら!さっさと席に着け!!」


朝のHRのために先生が教室に入って来たため、安全確保ができた。


(フウ~!助かった!だけど昼休みはマジ危ないかも!)


っと思っていた時期も有りました。


一時間めの休憩時間、教室の廊下には人だかりの山が!!


そして聞こえてくる僕の批判。


休み時間と共に佐藤さんの回りにはバリケードが、しかも僕の席の方には二重のバリケードが!しかもこっち向いて睨んでいるし!


そこに学級委員と副委員長が僕の席に来て。


「昼休み、この事で少し話したい。」


「この席に居て下さいませ!」


とのお達しが!


ちなみにこの二人はカップルで、ザ!真面目が取り柄だ、しかも同じ眼鏡を掛けており、その眼鏡が怪しく光っていた。


(もしかして取り調べですかぁ~~~!)

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