謎の老人?
?視点
とある部屋、100畳の広い部屋に国会議事堂の議長席を思わせる机に一人の老人が座っている。
老人はテレビの水戸黄門を思わせる白髪と白い髭を伸ばしており、目を瞑り両手を顔の前で組んでいる、そして机の上には一台の無線機が置いてある。その無線機から次々と連絡が届いてきた。
『ガ!…こちらアーチャー、対象者が▢駅に入ります、送レ。』
『ガ!…こちらセイバー了解、時刻表で予想すると○○方面に向かうと思われる、送レ。』
『ガ!…アーチャー了解、ドローン部隊現状を報告してくれ、送レ。』
『ガ!…こちらドローン部隊、今▢駅に到着、対象者に気が付かれないように電車内にドローンを展開する予定、送レ。』
『ガ!…アーチャー了解、こちらも2名車内に入れる、残りは○○駅に向かう、送レ』
『ガ!…セイバー了解』
さっきまで目を瞑り沈黙していた老人が無線機を持ち通話ONにした。
「こちらマスター、全員に告げる、苦しい訓練を乗り越えた君たちなら必ずミッションをクリアできると思っている、最後まで気を抜かず事に当たってくれ、以上!」
『ガ!セイバー了解!』『ガ!アーチャー了解!』『ガ!ドローン部隊了解!』
老人はフゥ~と一呼吸した時。
『ガ!…こちらドローン部隊!緊急事態発生!!送レ!』
『ガ!…こちらアーチャー!ドローン部隊どうした!!送レ!!』
『ガ!…こちらドローン部隊!ドローンを
『ガ!…こちらアーチャー!ドローン部隊!誰に鹵獲された!!送レ!』
『ガ!…駅員に鹵獲されました!!送レ!』
『ガ!…なんだと!!!送レ!』
『ガ!…こちらアーチャー追尾隊!!ドローンの騒動で対象者を見失いました!!送レ!!!』
『ガ!!すぐに探せ!!送レ!!』
「バカ者!!!ドローンを回収しろ!それと電車内に対象者がいるはずだ!さっさと見つけろ!!そのさい何かあれば責任は私が取る!!私は○○駅に向かう!以上!」
急ぎ無線機を持ち部屋の入り口へ向かうと、そこには優しそうな老婆が一人立っていた。
「あなた、やり過ぎないでくださいませ。」
「分かっている。」
「あなたはあの子の事になると何時も大げさになりますから。」
「だが緊急事態でもある。」
「はいはい、後で怒られないように気を付けて下さいな。」
「うむ、行ってくる。」
「行ってらしゃいませ。」
老婆に見送られて、老人は部屋を後にした。
♦
あとがき
思っていた以上に文字数を使ったなw
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます