斎藤浩司と佐藤さん
崎山城市視点
次の日午前の授業中、崎山君は悩んでいた、昨日の佐藤さんとのRINEトークで顔文字だけしか返してくれなかったからだ。
(普通のトークと言えない、本当に気になってくれているのかな?……そう言えば僕…この件について返事をしてない……もしかして怒っているのかな?だから顔文字だけしか返してくれなかった?……だとしたら大変だ!!)
僕は失敗したと思い、昼休み人気がない場所で
「実は佐藤さんとRINEを交換したんだ。」
「……突然どうした?妄想ですか?」
「いや!本当だよ!」
「はいはい!」
「で、昨日トークで話したんだけど……顔文字の返事しか返してくれなかったんだ。」
恥ずかしかったので、佐藤さんが僕の事を気になっている事は言わなかった。
「夢は寝て見ろ。」
「本当だって!」
「あ~!そうかそうか!そうゆう設定なんだな!分ったよ、飽きるまで付き合ってやる。」
何かを納得したかの様にウンウンと頷き、まるでフェイクニュース又はそうゆう遊びを始めたと思われた様だ。
「設定じゃない!これが証拠だから!」
本当の事だと認めてもらうためにトーク画面を見せてたが。
「……もしかして携帯を2台持ったのか?借りたのか?どちらにしてもイタイぞ!」
どうやっても信用してくれなかったので「証拠を見せるよ!」と言いトークに今日放課後に教室に残ってほしいと送ると直ぐに返事が帰って来た。
『(。・_・。)ノ』
(それ!も良いよ!)
「……誰に返事してもらう様に頼んだ?」
と、最後まで信じてくれなかった。
放課後、佐藤さんと僕と浩司が教室に残り。
「マジか!」
昼休みの事を佐藤さんに話して「本当だよ。」と、言ってくれてようやく信じてもらえ、ホットするが僕と佐藤さんの距離5mに対し浩司は1m……
(おかしくない?)
「俺とも交換してくれ!」と、浩司も佐藤さんに頼むが「もう少し仲良くなったらね。」と言い断る、がその後佐藤さんと浩司が普通に喋りだし、しまいには楽しそうに…僕をほっといて。
(僕も会話に混ざりたいのですが!!はたから見れば僕がお邪魔虫みたいじゃね~か。)
僕は肩を落として楽しそうに話している2人を見つめるしかできなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます