悶絶&足をバタバタと周りの女子
佐藤千鶴視点
フルフルしてから直ぐに帰った2人、家に着き部屋に入ってから、服も着替えず布団にダイブ!うつ伏せのまま、千鶴はヒロインらしからぬにやけ顔で携帯のRINE、トーク欄にある崎山城市の名前を見つめている。
ちなみにトーク欄の男性の連絡先は2人、一人目は父親、二人目は気になる存在の崎山君。
その時、RINEのトークが来た。
『佐藤さん、今日は話が出来て楽しかったよ。』
(きゃ――――!異性からの初トーク!)
既読が付いたのを気にせず、足をバタバタとしながら自分の携帯を両出で包み胸に抱きしめ悶えている。10分程悶えた後正気に戻り、返信を考える。
(返事を返さなきゃ。)
『(。・_・。)ノ』
(きゃ――――!返事返しちゃた!)
何も思い付かなかったので、とりあえず顔文字だけを返した。
『えーと、斎藤先生にを捨てられたから、返事をトークに書いていくね。』
それから崎山君は手紙の返事をトークで送ってくれた、……こう言ってはいけないが、平凡な返事だった。
『って書いたんだけど。』
トークで返事を送り終わった崎山君、だが佐藤さんは、画面を見tて悶絶&足をバタバタとしている。
佐藤さんがここまで悶絶するのは、相手が気になる相手ってだけではない。
中学まで女子校で高校でようやく共学となった、だが入学と同時に周りから姫様扱いと女子たちのバリケードが形成された。
女子たちからしたら当たり前の反応と言える、
今回、崎山君が佐藤さんとRINEが交換できたのは偶然と、こいつは安全パイと思われていて警戒をされていなかった。
何故、安全パイになったかと言えば、佐藤さんが挨拶さえ返さない、佐藤さんに唯一嫌われている男と思われていた、しかも手紙を渡そうとして机ごと逃げられた男。これらの佐藤さんの行動でバリケードは完璧と思われていたからだ。
それらの事情と偶然で交換できたRINEのトークを悶絶&足をバタバタを何度も繰り返す佐藤さん。
そこに「ちょっと!お姉ちゃん!さっきからバタバタと五月蠅いよ!」と、隣の部屋の妹、千佳がドアを勢いよく開け部屋に乗り込んできた。
「あ~も!制服のまま!シワになるよ!……ってお姉ちゃん何ニタニタしてるの?もしかして怒られてうれしいの?…気持ち悪いよ。」
千佳は引きつつ、自分の部屋に帰っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます