ジブリ映画のような不思議で活き活きとした物語

海の上をかける汽車にのって世界中のありとあらゆる時間へと旅する『無番汽車』。
主人公の少女リクは、ある日不思議な男に出会ったかと思いきや、いつのまにか無番汽車の中に放り込まれていた。
そこで、一癖も二癖もある人たちに出会って、リクはその不思議な汽車へと惹き込まれていく――。

なかなかお目にかかれないような不思議でステキな世界観がたまらないです。
まるでジブリ映画のような、少し不思議で温かい物語。
その世界観を表現できる作者の表現力が素晴らしい。
まるで自分もその世界の中に入り込んで、目の前で見ているかのような臨場感。
キラリと光る筆力を見せていただきました。

とても面白い作品です。
一読の価値ありです。