第21話 篤志の実家
そして10月半ば穂乃香は丸々と
した女の子を生んだ!
篤志は甲斐甲斐しく志穂の世話
と妹、篤穂の世話に明け暮れた。
それから4年
篤志は子育ても完了して
会社に復帰した。
貯めていた預金は・・ナント
半分残っていた( ⊙⊙)!!
実家からの野菜、米、穀物類の
提供、住まいは穂乃香の
伯父さんの貸家、家賃は無し❗
甘える訳に行かないと
辞退したのが伯父の言う事が
聞けないのかい?
と言われ
へ?
「伯父との諍いを始める気か?」
と脅され玉砕
穂乃香の伯父が
愛羅コンツェルンの社長
だ、👀とこの時初めて知った。
会社の紹介の写真と穂乃香の
伯父は別人みたいに違う。
キリッとした目にパリッとした
スーツ銀縁メガネに七三分け
一方、目尻の下がった伯父は
第2子篤穂を抱いてニコニコ
志穂に縄跳びを教える優しい
おじいちゃん
髪はサラサラの白髪
ポロシャツで伯母に連れられ
荷物持ち・・?
そんな彼を見てきた俺は信じられなかった!
そして
俺は、この会社の後継者に
無理矢理決定されてしまった。
穂乃香の父親は市の役員と
聞いていたそれは間違い無い
穂乃香は嘘をついていない。
穂乃香と別れる気も無い
社長と穂乃香の苗字が同じで
・・・・そうだったのか!
最初、産婦人科で義伯父と会った
日、会社で平社員と社長が会う
なんて無い事だったし知らな
かったし・・・
普通の服装の伯父を社長とは
思って居なかった。
=зハァ
この会社は好きだし辞めたくて
やめた訳じゃ無い‼
ため息をついていると穂乃香が
ニッコリ
「昔からいい言葉があるよ。」
「えっ、なに?」
篤志は目を見開いて穂乃香に
聞いた。
「長いものには巻かれろダョ
(๑ ᴖ ᴑ ᴖ ๑)☝」
「あ ・・・・ね。」
と言う訳で巻かれてみた。
家族を養うため頑張るしかない!
が、荷が重い‼
こんな大会社の跡継ぎって・・
俺につとまるのか?不安
「だから、伯父に付いて勉強する
んじゃないのぉ~頑張れ‼️」
「お、おう」
妻に後押しされて
篤志は穂乃香の伯父の会社を
継ぐため身を入れて
伯父と一緒に仕事をしている。
籍だけは早めに入れて
落ち着いた頃に
挙式の予定をたてようと
話し合った。
一度は辞めた会社
5年間の自分で決めた育休は
子供の0歳から5歳の
可愛い時期を仕事で逃したく
無かった。
子育てには色々ある。
しかし俺は遊んでばかりは
いられない。
なんせ幼子を抱えた家族4人
収入はアルバイトに頼り
穂乃香に預けた預金2千万
「何とかなるっしょ‼」
そう思いつつ頑張って来た。
そして2年後身内だけの挙式を
すませた。
未だ会社の跡継ぎとは言え盛大に
跡取りと広めた訳じゃない。
未だ俺は、一社員
伯父と俺達との口約束
俺が義伯父の足並みに並んで歩ける
頃認めて貰うまでは普通の社員だ
だから会社の人間は誰も知らない。
育児に、明け暮れた後の会社復帰
だった
会社復帰の話は穂乃香の伯父
勝己からのネタバラシから始まった。
「幾多君、
穂乃香の為志穂、篤穂の為、
ウチの会社の跡継ぎになって
欲しい。
君はやるべき仕事はすませ
取り引き先にもちゃんと辞める
理由を話、仕事もキチンとして
いたと報告があった。
仕事が嫌で辞めた分けじゃないと
穂乃香からも聞いている。」
「??何の話です?
会社の跡継ぎ?
伯父さん?何の会社されて
いるんですか?」
勝己はビックリナント!?
「え‼穂乃香から聞いて
無かったのかい?」
「は・・・い
‼???????🙄❓💭???????
聞いてませんが・・
え‼土地成金かと思ってました。」
勝己は、ぽかーん
「欲は穂乃香にだけ向けられて
いたのか?
愛羅コンツェルンだよ
私はソコの社長ダョ、紫乃が
会長なんだが・・・」
えー
篤志は腰が抜ける程驚いた。
ヘナヘナヘナ~⤵
篤志は1時間くらい座り込んだ
ホントに腰が抜けてしまった様だ。
いや跡継ぎ、俺が?は!
先ずは、跡継ぎ修行ってか?
篤志は気持ちを入れ替え決心した
決心すればのめり込むタイプ
いつもピッタリ、今は勝己と過ごし色目使ってくる女の子も社長のコホンの咳払いで去っていった。
面倒くさい事が無くて安心して修行に打ち込めて、もはや感謝しかない。
俺は穂乃香を溺愛している。
立派な後継ぎになる迄頑張るしか
ないやん。
いよいよG.W
青葉の季節がやって来た
実家では田植えも終わり
一段落着いた頃
志穂の5歳の誕生日を篤志の実家
で帰省も兼ねてお祝いする事になった。
田舎のデカい一軒家で兄、麻志
と嫁莉奈は篤志一家の為
BBQの用意をして待っていた。
田舎は何処でも庭が広く家もデカい
「いらっしゃい穂乃香ちゃん」
「義姉さん、お久しぶりです」
「お産以来ね!」
「またお世話になります。」
志穂は五歳篤穂は四歳になっていた。
「おじいちゃんは?」
志穂はじいちゃんが大好きだ
篤穂も右に習いでおじいちゃん子
「じいちゃんはあんたらに食べさ
せたいって朝から鯛釣にいってっサ志穂の誕生日だからね。
何が釣れるやらもう帰って
くるよ。」
「えっ‼志穂も行きたかった~」
「おばちゃん、遊ぼう。」
志穂と篤穂は莉奈の手を取り
じいちゃんが作ったブランコ
や砂場で遊び出した。
すると軽トラが広い敷地内に
入って来た。
「志穂、篤穂━━━‼」
「じいちゃん━━━━━━‼」
志穂も篤穂も止まった軽トラ迄
走り出した。
じいちゃんは眉を下げっぱなしで
黒く日焼けした、ゴツゴツした手で2人を抱き上げた。
「いい子しとったか‼」
「うん、しとった、しとった」
「そうか、そうか、‼」
義父は穂乃香に鯛を渡した。
釣りが趣味らしい義父の釣って来た
鯛は美味しそうに太っていた。
早速お昼に刺身で頂いた。
子供達も大喜び。
その日篤志の友人も五、六人集まり志穂の誕生日を祝った。
「穂乃香さん美人だナ」
「そうか?毎日合ってるから
麻痺してきたのか、よく分からん。」
篤志は照れ隠しに言ったが
「そうか、マンネリになって
来たのかな~
俺も分かる気がする(笑)」
そんな篤志の仲良し親友圭介は
結婚5年そんな圭介が👂越しに
「真由がお前に会いたいって
言ってたぞ!ニヤニヤ」
「そうか、真由元気にしてるか?」
「ああ、お前が
愛羅コンツェルンに勤めてる
って言ったらビックリしてたし
上場企業なんだろ❓」
「ああ💦そうか、
まあそうだな‼」
「羨ましいぜ、こちとら
普通のリーマンだし(笑)
まあ気が向いたら会ってヤレ‼」
「そうか、真由はどうしてる?」
「うん、元気っちゃ元気かな?」
真由は中学から高校迄一緒に
いた元カノだ、東京と地元
遠距離恋愛なんて無理な話だった。
「ゴメン好きな人が出来た
別れよう。」
そう言われてフラれた黒歴史
俺、真由が好きで何回も説得
に帰ってきたが
真由はアッサリと俺を捨て
新しい彼氏の元へと去っていった。
そんな苦い思い出も穂乃香に会う
為には乗り越えなければならない
事だったと笑って言える。
「お前何時までコッチに居る
んだ?」
圭介は何かを思い付いたような
顔をして聞いてきた。
「10日間いるつもりだよ!
休み交代でとってるからサ
今日から俺はG.Wだ
お前ら仕事だろ!」
「馬鹿め
明日行けば土日だ、」
「ああ、そうか、そうか、」
篤志はしてやられた感を感じ
ながら圭介を見た。
「どうだ、金曜日集合掛ける
から飲まないか、お前中々帰って
来ないから皆喜ぶぞ、刺激も
夫婦円満には必要だぞ‼」
「えっと穂乃香に聞いて見ないと
家族で来てるし、刺激って
なんだよ💧」
「ああ、ね!
内緒🙊」
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