-46- 「屋敷幽霊」
ある日、ガキ大将の郷田君達が、何か騒いでいた。
「おい、野火。幽霊屋敷なんてなかったぞ。お前、騙したな」
野火君相手に何か怒っている。
「騙してなんかいないさ。僕は確かに、昨日自分の目で見たもの。郷田君が見つけられなかったのを、僕のせいにされても困るよ」
郷田君の怒りを、野火君はいつもの様にへらへらと受け流す。
この日の前日に、野火君は街のはずれで廃屋を見つけたと話していたから、郷田君は肝試しにでも行ったのだろう。
けれど、あそこは幽霊屋敷というより、屋敷幽霊と呼ぶべきだ。
あそこは普段は何もない更地で、時々廃屋が現れる不思議な場所なのだ。
あの廃屋自体が幽霊みたいなものだから、運が良くないと探検出来ない。
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