マイソーティ・ナーティ
俺の兄はハッカーだ。
彼の手のひらで人は踊らされる。
「誘いこんでくれ」
「了解、あと10秒」
ゲート前、バーを下ろす。
誘いこまれた一台の車の足止めに成功。
父は警察官であり、今はパトカーを運転している。
男に近づく。
「ちょっといいですか」
犯罪集団の一人を検問で確保した。
「確保した」
これが俺のチーム。
「よくもまあこんなオンボロトラックに乗ってるよな」
現場検証の間、その犯罪者と仲良くなった。
「うるせーよ」
父と犯罪者が話している。
「まあ、ちょっと気楽にいきましょうや」
兄が割って入る。
「なんて言ったけ、あの映画。知ってます?マイソーティ・ナーティ」
と言って歌い出す。
「マイソーティ、ナーティ。いつまでも。やればできるさ。マイソーティ、ナーティ。こんな俺でも。楽しいさ。マイソーティ、ナーティ。真っ直ぐ進め。マイソーティ、ナーティ……」
そうやって、道中男4人で歌っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます