第十話別伝 名探偵官兵衛
黒田官兵衛は思考する。
「いや、殿下を暗殺した者が仮に北条であったとしても、他に裏切者が必ずおるはず........」
肝心なことが見事に隠されているのは明らかに手練れの仕業だ。
※以下、官兵衛チェックリストに容疑者と見られる人物などの紹介、
被害者:豊臣秀吉
・天下人にしてその手腕は疑いようのない天才。人たらしとして有名で、人を興に乗せる達人だ。
・自分の本心を相手に包み隠して言いがちであり、本領安堵の後に大幅減封、転封などザラにある。
官兵衛評価
官官官官官(5/5)
講評
「天下人としての器、力量ともに持ち合わせおり恐ろしささえも感じる天才。しかし、戦の功績は私の方が大きい。」
<容疑者一覧>
徳川家康
・三河の一大名からのし上がり、現在は三河、遠江、駿河、甲斐、信濃の一部を領土とする大大名。
・さきに小牧・長久手の戦いにて織田信雄と連合を組み、豊臣方と一戦を交えた。
・こたびの征伐では、何かと怪しい動きを取っており、今後も目を離せない存在。
官兵衛評価
官官官官官(5/5)
講評
「本心の読めない肥えたタヌキ。」
織田信雄
・あの織田信長の子。旧織田領を保有している。小牧・長久手の戦いでは家康とともに戦った。
・旗本17000を引き連れ、韮山城を包囲中。
・そんなに賢くはない
官兵衛評価
官官官 (3/5)
講評
「旧織田家臣の求心力は弱まってはいないため注意は必要。」
豊臣秀次
・秀吉の甥であり、秀長に次ぐ実力者。しかし秀長は病に伏しているため、今回は副将に。
・これまで何度も失敗し、秀吉からはかなり叱責されている。能力はあるが、なにかと運が悪い。
・自分が権力を握ろうとしたとも考えられる。
官兵衛評価
官官官官 (4/5)
講評
「秀吉亡き今、いなくてはならない存在。小田原征伐の功績次第で立て直しは十分可能。」
毛利輝元
・中国の雄毛利元就の孫。大領およそ120万石から150万石を領する五大老候補。
・今回は京都監視のために留守。代わりに小早川隆景や、安国寺恵瓊らを派遣。
・秀吉に代わって京都を抑えているため、一大事あらば何をするかは未知。
官兵衛評価
官官官官官(5/5)
講評
「意外とまともで優秀」
黒田官兵衛
・言わずもがな、私。超優秀で秀吉の天下統一を影で支えた。
・後藤基次(又兵衛)に兵3000をもたせ箱根峠を北に迂回、敵を追い込み街道を封鎖した。
・秀次を生かすも殺すも私次第。
官兵衛評価
官官官官官(5/5)
講評
「生涯現役」
蒲生氏郷
・天下人の素養と器があるが、領土は少ない。
・織田信雄と共に兵4000を引き連れ侵攻。
・どんな戦も難なくこなす。
官兵衛評価
官官官官 (4/5)
講評
「なにか事を起こせばまずいが、さすがにそこまでの力はない。」
長宗我部元親
・さきの四国征伐にて領土、地位を追われ現政権では鳴りを潜めている。
・毛利と共に水軍を引き連れ侵攻。
・織田信長に約束を破られ、秀吉にも問答無用で攻められ、さらには長男をとある人物のの無謀な作戦で喪う。
官兵衛評価
官官官 (3/5)
講評
「かわいそう」
石田三成
・大穴。秀吉の忠臣中の忠臣。主に兵站を担当。
・汚れ役や秀吉の汚点を全て自分が背負い、功績を彼に全て捧げた影の立役者の一人。
・実務面もさることながら、あらゆる点において優秀。家臣に有能な者が多い。
官兵衛評価
官官官 (3/5)
講評
「大谷吉継と共に動くと効果は大きい。」
大谷吉継
・石田三成の盟友。
・越前敦賀城主であり、北国街道を抑える将として秀吉から信頼されていた。
・秀吉より「十万の兵を指揮させてみたい」と言わしめた智将。
官兵衛評価
官官官 (3/5)
講評
「まだまだ実績が足りぬが、三成をよく支えている。」
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ざっとこのようなところであろうか....
「皆目検討がつかぬな.....」
突如として現れた多くの容疑者。しかしあまりにも情報がなさすぎる。
この戦を最後にどんでん返しをするのは、一体誰なのか。
「...........。」
「と、ととと殿ぉ!!!」
「どうした?」
「あちらをご覧くだされ!」
「うむ、、っ!?」
「まずい、、急ぎ兵を集め追いかけるぞ!!」
「はっ!秀次様にはなんとお伝えいたしましょうか?」
「 ......秀次様には、、気の毒だが伝えるな。これは私の独断だ!」
「はっ!!」
小田原方面編
〜完〜(〜官〜)
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