第8話 苦しいこの思いを紙飛行機に
俺は部屋の箱から折り紙を見つけた。
折り紙を取り出して、机に置いた。
折り紙を折るのはおそらく、五年ぶりだろうか。確かその時は折り紙を折って、飛ばしたのだっけ。
じゃあ、5年後の俺も紙飛行機を作ろう。
今度は「瑞穂の所に届くように」と願いを込めて。
好きな気持ちが伝わってはくれないかもしれないけど、それはそれだ。
何枚も入っている折り紙の袋から青色の折り紙を取り出した。
理由は何となくで選んだだけだ。
俺は丁寧に折り紙を折って紙飛行機にした。
想いを込めて作る紙飛行機は、少し緊張した。
そして作り終わったあとに俺は窓からそれを飛ばした。
そよ風に乗って、その紙飛行機は飛んで行った。
綺麗な紙飛行機は光り輝いていた。
どうか、この思い届きますように。
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