異邦人

玉依白

異邦人

 しめやかに雨が降り注いでいる。

 侵食するようなあたたかい湿りけが辺りに満ちみちて、雨に呼応した土草が強く馨り、伸し掛る暗雲は高い樹木で幾分押し戻されているように感じられた。澄んだ空気が心地良い。

 僕らの体は土に塗れ、泥に塗れ、剥き出しの肌が傷つき血にも塗れていた。

 彼女の細い脚が僕の太ももに絡みついてきたので、僕はその脚に付いた泥を拭って本来の白さを取り戻してあげようと、体を捩って手を伸ばした。

 けれど彼女の腕が僕の頭を抱え込んだから、しかたなく彼女に口づけた。燃えるように熱いお互いの皮膚の表面を、ひたすらに弄り合う。体に感じる若い草葉の先の尖った感触もどこか遠い。僕の中身が僕自身の肉体を通して、彼女を抱いているのだ。彼女のすべてを。

 吐息が耳に掛かった。融けるような熱だった。浮遊感とも云えぬふわふわとした、しかし確かな感触。僕が彼女の柔い肩を掌で包み込むと、手の形の分だけ褐色が付着し移った。美しかった。雨は止まない。静かに山を草木を、ついでに紛れ込んだ僕らを、優しく打って、撫でて、濡らし続ける。

 なにも卑しいことなど決してない。これは、死と表裏一体にして成り立つ、生、そのもの。或いは死そのものであるのかもしれない。

 三途の河で手を引いてくれるひとは、あなたじゃないと嫌。そう言ってのけた彼女の表情を、僕は何回も思い返している。

 女は初めて情を交わした相手に手を引かれて三途の川を渡るという。信じているらしい。あるいは、信じていないからそんなことを言ったのかもしれない。どちらにせよ僕にはわからない。女の考えることは難しい。彼女の考えていることは余計に難しい。考えているのが彼女だから。





「本気になるのはいつも私だけだった」

 どんなときも。小さな葡萄の実に、彼女の爪が突き刺さった。身と皮の隙間から溢れて手やらシーツやらを濡らしていた果汁がさらに迸った。彼女は気にも留めない。

 服は着ていなかった。僕は着ていた。

 僕らの間には何もなかった。潔白で純粋な、凪いだ空間だった。第三者の目_僕の独り善がりな回想から考えても、それは明らかだった。簡素なつくりをした無機質な白い部屋は、僕のよく知っているところだった。裸の女とそばで話を聞く男。いや、不思議だ。ほんとうに、不思議だ。でも僕たちは何も不思議だとは思わなかったのだから、余計に不思議だ。

 手入れの行き届いた小さなピンクの爪が、果肉をさいて種を探している。そうして瑞々しい繭から抜き去られた種が陶器の小さな皿の中に、すでに幾つか散らばっていた。そういえば彼女は魚の骨を取り除くのも上手い。

 別に僕たちは葡萄を食べたかったというわけではない。冷蔵庫を開けると、野菜室の中にぽつねんと葡萄が横たわっていたから、仕方なく食べ始めたにすぎないのだ。

 食べるということをしたかった、ような気がする。食べ始める前はそんなようなことを考えていたような気がする。甘い汁が舌に乗った瞬間に何もかも忘れてしまった。

「何を指している?」

 僕は彼女の美しい顔を覗き込みながら言った。彼女は僕を見て、僕の目を見て、ゆっくりと首を傾げ、瞬きをした。

「本気になるのは君だけだった。恋愛?友情?別の広義的な何かかな」

「ああ…」

 彼女はやっと質問の意図がわかったような息を吐いて、目を伏せた。睫毛の影が落ちるその動きまで、僕の目には鮮明に映った。

唇も顎も首も手も、果汁に塗れて光って見えた。

「なんだろう、逃避…かもしれない。でももっとたくさんある」

 呟いて、葡萄の種を探り当てた指が、それを外気へと引きずり出した。

 可哀想だと思った。僕らのようだと思った。僕もできることなら産まれたくなどなかった。この人に出会わない人生であればなおさらに、もはやこの命の意味など探すまでもなく無かっただろうと思う。

「違う」

 彼女は今度は首を横に振り、先の言葉を否定した。口に出したのち、そうではなかったと気づいたらしい。そういうことはままある。この僕にすらある。真ん中から割れ目が入り、汁を溢し続ける葡萄を見るともなく見つめながら、彼女は再び何かを紡ごうとする。彼女の中で相反する僕には見えないたくさんの何かを、必死に言葉という陳腐な方舟に押し込めようとしている。僕に理解してもらうために。

 いじらしくて、信じられないほど清らかで、僕は胸の奥が熱くなるのを感じた。

「逃避っていうのはね…遠くへ逃げようとか、そういうことよ。誰も本気にしちゃくれなかったって、そういうことなの。でも…でも違うわ。それはそれ。もっと広い意味なの、ねえ、わかる?わかってくれる?」

「わかっていると信じたいよ。言葉じゃ僕らを繋ぐには取るに足らない。そうだろう?少なくとも僕は、君がどこか遠くへ行こうと言い出したなら、どこまででもついて行くよ。帰らなくてもいい。何もかも捨てて」

 彼女は僕の言葉を黙って聴いていたが、弾かれたように顔を上げて、僕の目を真っ直ぐに見た。薄紅いろの唇が、わなわなと震えている。その目いっぱいに涙が、みるみるうちに溜まっていく。

「遠くへ行きたいのはほんとうなの。…でも私が1番欲していたのは、欲しているのは、それを良しと言ってくれる誰かなのよ。遠くって具体的にどこ、月曜から仕事だし、できれば日帰りがいいし、なんてそんなこと一切言わない誰かなの。君が遠くへ行くなら一緒に行く、どこまででも、と言ってくれる誰か。だから私…なんて言ったらいいか」

 彼女は一気に喋って、それから唇の震えが広がったかのように体中を震わせ、薄い体いっぱいに大きく息を吸った。涙の張った目が見開かれていた。

「何故あなたにこんなことが言えたのかもわからないわ。あなたならわかってくれると思ったのよ、絶対。きっとわたし、もうずっと、ずっと前からわかってたんだわ」

「…あなたなのよ」

 消え入りそうな声でそう言った彼女は俯いて、自分の膝を細い腕で抱き締めた。あなただったのよ、あなたなのよ、もう何度か彼女は言った。指に挟み込まれたままの葡萄の身の中が透けて見える。葉脈のように、不完全な球体の中を巡っている筋。

 彼女がどこか遠くへ連れてってと云って、そうしない男などきっといなかったに違いない。あるいは女であれ、彼女に頼まれれば一も二もなくそうしただろう。でも彼女はたぶん、誰かに対して口にすることが無かったのだ。何と孤独なことか。もしも彼ら彼女らが行動に移したとして、彼女の言葉の意味するところを理解した上でそうするということは、十中八九有り得ないのだから。それは、彼女の内面の美しくも烈しい性に情熱的な何かを感じ取り、平々凡々とした己の埋まらない空洞を、彼女を使って本能的に補填しようとしたにすぎない。ある意味、彼女は全身全霊で才能である。彼女の艶やかな黒髪は豊かで、白い頬は内側から滲み出るように淡く赤みがさして、形のいい目のなかの円い瞳に捉えられれば、誰であれ身を滅ぼすまで惹かれ溺れて呆気なく死ぬだろう。その端麗な口から語られる、彼女の経験や思想に基づいた言葉たちを聞けば、これまでの人生をも覆されたような気持ちになって、居ても立っても居られなくなるだろう。自分のもつすべてを与え、自分にできるすべてを施してやらねば気が済まないと思うだろう。それと引き換えに、彼女が彼女たるなにかを、ほんの少しでも構わないから覗きたいと思うのだ。自分の知り得ない遥か高い領域で命を轟々と燃やすこの女の、人間らしい部分をも垣間みることのできる、唯一の人間でありたい、と。

 けれど、それが彼女にとって何か意味を成すかとなると、話は別である。彼女が欲しているのは単なる言葉や行動のみではない。理解の上に成り立ったそれらでなければならなかった。

 僕はもう何も言わなかった。彼女のこれまでの苦悩を想った。こんな気持ちを1人きりで抱えて、よくここまで辿り着いてくれたものだと思った。聡い彼女にこの世界はどれだけ狭かったことか。彼女を本当に理解し暖かく接した人間は、どれだけいたのか。次第に苛立ちすら覚え始めたのだった。なぜ僕はもっと早く彼女を探さなかったのだ。どうせ僕は産まれたときから彼女のために在ったのに。

 彼女の左手を両手でゆっくり包み込んで、震えている口へ運ぶ。指に挟み込まれていた葡萄が彼女の唇に触れた。柔らかい2つが押し合ってほんの少し形を変える。彼女は僕を見た。僕はまるで小さな子どもに見上げられているかのような気持ちがした。見つめ合っている間、僕は彼女のことだけを思ったし、彼女は僕のことだけを思っていた。しばらくして、観念したように開かれた小さくて薄い口の中に、種をなくした葡萄は静かにおさまった。彼女は僕から目を逸らさなかった。

「出会いたかった?」

 僕は訊いた。僕もまた確信を欲していた。僕と彼女の答えが欲しかった。

「きっと、私が私になってからずっとよ」

 母親の胎のなかでその体が形づくられたときなのか、産まれ落ちたその瞬間なのか、物心がついたときなのか、周りの人間との違いから自分を知ったときなのか、僕にはわからない。

 彼女が彼女になったときが一体いつなのか、僕にわかるはずもない。

 けれど、僕はただ、彼女なのだ、と思った。

 そしてそれは、間違いなく、確信するに足る何かだったのだ。





 大抵の人間がそうであるように、僕は本質的に弱かった。そして、大抵の人間とは違って、確固たる強さを持っていた。

 僕は僕自身の信念と、彼女の涙に突き動かされて、ある朝彼女を連れ出した。どこへ向かうなどということは一度たりとも考えなかった。人混みを抜け、電車を乗り継ぎ、途中で持ってきた荷物を道端に放り出して、辿り着いた先は深い森の奥だった。どういう経路でここに着いたのか、この森に入ってどのくらいの時間が経ったのか、もう僕には何もわからなかった。木々の中をひたすら彼女と二人、手を繋ぎ歩き続けた。

 少し開けた場所に出たとき、不意に彼女が座り込み、少し疲れたわ、と云って笑った。

「でも本当に幸せよ、わたし、嬉しいの」

 僕は僕も幸せだと言った。本当に幸せだった。幸せとは何か、考え続けてきたこれまでの人生は全て無駄だったのだと思った。彼女は本当に嬉しそうに笑っていた。僕は彼女の隣に腰を下ろした。

 しばらくして、彼女はゆっくりと立ち上がり、またゆっくりと自分の服に手をかけて、身につけているものを一枚ずつ、ひとつずつ、取り去っていった。別に驚くことはなかった。彼女が今ここで裸になることに、疑問の余地は一つもなかった。弱い者は自然淘汰されるように、この宇宙が始まったから僕たちが存在するように、それはごく当たり前の事実で、ずっと昔から決まっていた真理だった。ずっと昔に決まっていた真理が、今このときを待っていたのだ。僕は脱いでいく彼女を見ていたが、黙り込んでいるのはなんだか違う気がして、途中から一人で話し始めた。

「僕らのこれは、おそらく逃避行だ。逃避行っていうのは、つまり駆け落ちだ」

 彼女は黙ったまま、脱いだブラウスを地面に放った。

「駆け落ちっていうのは、男女が婚姻を遂げるために共に逃げ出すって意味で取られることが多い」

 彼女は僕の言葉を聞きながら、何も言わずに耳を探ってピアスを外すと、それを放り投げた。銀色が一瞬鈍く光って、あっという間に草むらの中へ吸い込まれていった。

「でも、二人で逃げ出す理由が婚姻を遂げるためだっていうのは、薄っぺらいと思うな」

「じゃあ、何ならいいの」

 笑って体を少し屈め、ショーツから脚を抜きながら、彼女が僕に訊いた。僕は少しだけ考えた。

「わからない。終わればいいと思う」

 言ってから少し後悔した。僕は別に、心中だとか、そういう意味で『終わる』という言葉を使ったわけではない。誤解を招いたかもしれないと思った。しかし、彼女はにっこりと笑って、二回、肯いた。

「わたし、わかるわ。読み終えた本を閉じるみたいに、ぱたん、って。そういうことでしょ、あなたが言いたいのは」

「どうしてわかったんだ?」

 彼女の言葉は、僕の考えそのものよりもずっと的確だった。彼女の言葉が、自分で発するそれよりもすんなりと染み入っていくのを感じながら、僕は驚いて彼女に訊いた。彼女は僕の問いには答えず、最後の行程として、左手の人差し指にはまっていた細い指輪をゆっくり取って、それを一度手の中に握りしめ、木が重力に引かれた林檎を落とすように、静かに地面に零した。完全な裸体が、僕の前に晒されている。

「ねえ」

 彼女がしゃがみこんで両膝を地につけ、僕の首に両腕をまわす。それは囁くような声だったが、これまで聞いたどんな音より、どんな声より、僕の耳に鮮明に届いた。僕の全ての器官が、じっと彼女の次の言葉を待っていた。いつからか、生温かい雨が降りだしていた。

「わたしはね」

 声を形作る音のひとつひとつが、きめ細かな粒になって流れている。葉の擦れ合うざわめきも、鳥の囀りも、僕の鼓動も、何もかもが彼女の声に、全く掻き消されてしまった。大地が揺らいだかと思うほど熱く滾る予感を、全身で感じていた。肌が粟立つ。この次の言葉を、僕は一生忘れられなくなるのだ。取り返しのつかないところまで、僕は連れ去られる。

 彼女はそれからまるっきり一分間、黙ったままだった。

 言葉を選んでいるとは思えなかった。生まれたときから用意している言葉があるのだと、僕はわかっていた。けれど、ただ待った。それを聞くまでは待たなければならないということもわかっていた。僕は待った。

 突然に、見つめていた彼女の瞳の中で、青い炎が燃え上がるのを見た。自分が息をしていないことも忘れるほど、僕は魅入っていた。

 ようやく彼女が口を開く。僕の全神経が聞く。

「私が三途の河を渡るときは、あなたが手を引いて」

 僕から永遠に去ってしまったかと思われた風の音や生き物の声が、先ほどまでとは比べものにならないほど甘美になって、突然、僕の手中に回帰した。

 そう、と僕は言った。少し考えて、嬉しいよ、とも言った。彼女は本当に嬉しそうに笑っていた。

「あなたじゃなきゃ嫌なの」

 瞳の中の炎は見間違いだったのかと思うほど、柔らかで、優しい暖かさを含んだ笑みだった。そして彼女は草原に体を横たえた。雨がその体を濡らす様は、この世の何よりも尊ぶべきものだとぼんやり思った。腹の上に乗った雨の粒も、粒が合わさって、彼女の曲線に合わせて流れていく水滴も、一つも見逃したくはないと、僕はその様子を凝視していた。彼女は少しくすぐったそうに身を捩った。

 そして僕は、彼女を抱いた。

 それは、清らかな空気を纏う、雨上がりの眩い夜明けよりも儚く、美しく、泣きそうになるくらいに、優しい出来事だった。





「私の声が聞こえますか」

 気がつくと、驚くほど冷たい白色に囲まれていた。頭が重く、体も重く、地球に引っ張られている感じがした。自ら閉じようとする瞼をなんとか薄く持ち上げると、蛍光灯の明かりが真上から僕に降っていた。僕はまた目を閉じた。

「聞こえますか」

 誰かの声がして、僕は声を絞り出そうとした。ここはどこだ?結局、うぐ、とも、ぎゅ、とも聞こえるような音が、喉の奥から出てきただけだった。さっきの声が今度はぼそぼそと何かを言って、続いて、かりかりという微かな音がした。

「…また何かあれば鎮静剤を……」

 僕は今度ははっきりと目を開けた。

 ここはどこだ?ここはどこだ?ここはどこなんだ?

「わかりますか、大丈夫ですよ、落ち着いて」

 さっきから聞こえていた声の人物が、目を開けた僕に反応して、少し慌てて話しかけてきた。白衣を着ている。医者?体がとても重い。腕も足も動かせない。何故だ?何故?ここはどこだ?

「落ち着いてください、大丈夫ですからね」

 何を言っているのかわからない。何が大丈夫なんだ?何が大丈夫じゃないんだ?

 彼女は?

 うまく機能しない喉から、ああう、ああ、と必死に声を出した。彼女はどこにいった?僕はどうしてここに?彼女はどこだ、ここはどこだ?

 どうにかして状況を理解しなければと、隣に座っている医者と思しき男性に目を向ける。

「大丈夫ですよ、どうかしましたか」

 僕は彼女を置いてきてしまったのか?いや、そんなはずはない。ベッドの上だ。二人で、ベッドの上で、雨の中で、種が、草原が、鳥が、指輪が、彼女が泣いていて、葡萄をその口に…

 あれ?

「…まだだめみたいですね。しばらくして、少し落ち着いて話ができるようになったらまた呼んでください。鎮静剤で朦朧としているはずなので、さっきみたいに暴れることはないかと」

 ため息をついて、医者が椅子から立ち上がった。近くに控えていた女性の看護師が頷くと、医者はさっさと部屋から出ていった。

 ここは、どこだ?

 看護師が抱えていたクリップボードの上で何かを書いている。看護師が何かを書きつける音が響く以外は、人の気配はない。中途半端に開かれた薄緑色のカーテンが、視界の端に映る。頭が重い。彼女は大丈夫なのか?僕はどうしてこんなところにいるんだ?

 森の中なんだ。彼女が放り投げたピアスが草むらの中で眠っている。葡萄の種を取り除かなくてはならない。僕がここにいるなら、彼女は一人で泣いている。駄目だ。葡萄の汁がシーツを汚す。雨の帷が彼女を隠してしまう。

「彼女は」

 僕はようやく、はっきりと声を出した。その先は、大丈夫なのか、どこにいるのか、僕と一緒だったのか、聞きたいことだらけで、出てこなかった。看護師が、僕を見た。

 きょとんとした顔をして、何度か目を瞬いた彼女は、眉を下げて微笑んだ。看護師は、そんな質問には慣れているといったふうに、相手にしては終わりだというように、

「ええ、大丈夫ですよ。何も心配要りません」

とだけ言って、またクリップボードに目を落とした。

 後にはただ、完全な静寂だけが残っていた。

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異邦人 玉依白 @tam___417

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