第2話 陸とセリ、夫婦の絆

アメの元で、療養をしているセリ。目覚めた時には夫である、陸はいない。もう、陸とはいつから会っていないだろうか。陸は今、主張中であり、こちらの世界にはおらず、留守である。しかし、ここを離れる前も、二人は離れ離れだった。。。


二人は元々は、アメがいる階層にいた。しかし、1番偉い神からの役目、つまり、お仕事を頂き今義がいる社へとやってきたのである。


セリは義の元で義の仕事の助手をしたり、身の回りの世話をしていた。


一方、陸は神々を導く教師をしており、泊まりで教育に携わっていた。


中々、二人は会えずであり、夫婦関係は上手くいっているようで、セリには不安や、寂しい思いに多々、苛まされ、また、セリの勘違いから、精神のバランスは崩れていったのだ。


陸には他に想いをよせる方がいるのではないか、そもそも、セリの勘違いから始まった事がきっかけであった。人間で言う浮気等で済む話でもなく、闇に捕らわれる始まりなのである。


ただ、今は勘違いだったと解ったが、それでも、離れ離れな状態が彼女を苦しめていたのだ。


(夫婦とは一体。。。やはり、一緒に居るべきなのか。。。)


義にはわかりようもなく。。。


只、陸のセリに対する強い思いは理解でき、セリにその想いがやっと届いたばかりだった。


そんな矢先に闇に捕らわれ、床に伏せっていたのだった。


これからが、夫婦としての真の取組みであり、絆をより、深めていくことになるだろう。


セリ「陸さん。。。わたくし、頑張りますから。。。」


セリの想いは陸に届き、陸はセリの闇に捕らわれる、ルートを探り当てており、彼女を導く。


彼女との会話から、彼女の状態を知り、感じる事で、今離れていても何が出来るのかを考えているのだった。。



アメ「セリ、気分はどう?」


セリ「はい。悪くないです。。アメ様。陸さんとお話したいです。」


アメ「陸との交信は、セリの状態によりけりだわね。今はまだ駄目よ。」


アメの返事に残念なセリの気持ちをアメは受け取り、誰かが代弁するならとなった。


その役目を請け負ったのが、ロジャと義であった。


二人が代わる代わるにセリと陸との会話を手伝っていた。


そのおかげで、セリは徐々に回復していくのだった。。。


そして、来るのである。次の患者とも言える、姫君が。。。。

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