太るぞ。

朝俺が目を覚ますと沙姫はまだ眠っていた。


すぅすぅと寝息をたてている沙姫の頬を軽く撫でる。


「ん…」


くすぐったかったのか寝返りをうつ沙姫。顔が見えなくなってしまった。


顔が見えないのは悲しかったが、俺はそのまま沙姫の髪を梳くことにした。


びっくりするほどサラサラで、そしてカーテンの隙間から漏れ出た朝日の光に反射してキラキラしている髪は美しかった。


「ん…ん?ぁあ、裕太。おはよ…」

「あ、起こしちゃった?ごめん。」

「んー、大丈夫。もう朝だしね。」

「まぁ、そうだな、おはよ。」


朝の挨拶を交わして、そのまま2人して洗面所に移動する。


「そういえば裕太ってあんまりヒゲないよね。」

「まぁ、そうだな。あんまり生えてこないな。」

「いいね、いちいち剃らなくていいじゃん。」

「楽だな。ありがたいことこの上なし。」


元々体毛とかは薄い方だ。もちろん下もな?あぁ、この情報はいらないか。申し訳ねぇ。


「お母さんから、昨日のことなんか聞かれるかなぁ。」

「まぁ、聞かれてもうやむやにしとけばいいってことよ。」

「そうだね。いちいち言わなくていっか。」


問い詰められないことを祈るしかないな。


「裕太、今日夜遅くなる。」

「ん?パーティかなんかあるの?」

「友達が遊びたいって。」

「程々にな。」

「はーい。」


じゃあ今日は絢香と飲みに行くか?多分誘えば来ると思うけど、絶対追求してくるよなぁ。どうしよう。


まぁ、いっか。曖昧にして返せば。ってことで、


「じゃあ俺も絢香と飲んでくるから、遅くなるかも。」

「分かった。裕太こそ程々にね?」

「おぅ、飲み過ぎには気をつけるよ。」


ほんとに飲みすぎは行けねぇからな。この関係だって飲みすぎたせいで始まったんだから。まぁ、感謝してるけどよ。


そのまま沙姫と2人で朝食をとって仕事に行く。


「じゃあ行ってくる。」

「行ってらっしゃい…ちゅ♡」

「んっ♡…」


行ってきますのキスは欠かさない。おかえりなさいはできるかわかんないけど…。


「絢香、今日飲み行こーぜ。」

「ん?沙姫は?帰んなくていいの?」

「今日沙姫は友達と遊ぶらしい。」

「へぇ、家に沙姫がいないから寂しいんだ。ふ〜ん。」

「なんだよ。寂しかったら悪いか?」

「いや、寂しさうめんのに使われんのやだなって。」

「あ〜はいはい。絢香と飲みたいなって思いました。これでいいか?」

「わかればよろしい。飲みたいってぐらいだからもちろん…」

「分かった分かった、奢りな。はいはい。」

「ふふ〜ん。嬉しいわぁ。まさか今月こんなに奢ってもらえるなんて。」

「たまにはお前も奢れよな。」

「嬉しいなぁ〜。」


ちっ。聞こえてねぇし。財布がどんどん軽くなるぞ。はぁ、いつか養育費払えって言ってみようかな。くれないと思うけどな。


「…焼き鳥にぃ、レバ刺しにぃ、軟骨にぃ、唐揚げにぃ、ビールも追加でぇ…うふふ。」

「はいはい、仕事に戻りましょうね〜。あとそんなに食ったら、太るぞ。」

「ふ、太る!?はぁっ!考えてなかった。奢ってもらえるのは嬉しいけど、豚になっちゃう。」


スタイルいいからそんな簡単に太らないと思うけど、現実に戻すならこの一言でいい。


「さっさと仕事戻れ。」

「は、はーい…」


俺に太るぞって言われるのそんなショック?まぁ、弱点みっけ。めんどくさかったらこれ使お。


さ、仕事も終わり、居酒屋か。


「裕太!早く行くわよ!」

「はいはい。」


絢香と飲むのは楽しいから、嫌じゃないし、結構嬉しいんだよな。


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どうも病んでる高二です。


最近毎日2話投稿してるわけですが、私の勉強の方が疎かになっていたので、1話に減らしたいと思います。すいません。


そして今まで2話に1話は過激シーンを入れてましたが、これからストーリーも重視していこうかなと思い、2話ではなくて、複数話に1話ペースにしていきたいなと思います。


いきなりの変更ほんとに申し訳ないです。


これからも「ピュアはお断り」をよろしくお願いします。


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