デート

最近ヤりまくりな俺と沙姫。さすがにダメじゃね?

週末に俺の仕事の休みが入るんだが…ほとんどヤることヤって終わってる気がする。


もしかして俺の体目的!?まぁ、そんなことはないってわかってるんだけど、わかってるからこそ、今週はデートしてぇな。


「なぁ、土曜日さ買い物行こうぜ。」

「え、買うものあるの?」

「んー、特にないけどさ。色々見て回ろーぜ。」

「え〜、買うものないのに外出るの?そんなことよりヤりたいな。」


…性欲モンスターが。これは流されたらいつもと同じになるぞ。


「最近週末ヤッてヤッてヤッてって、楽しいか?そろそろデートとか行かない?」

「ん〜、ならいいよ。デートしよ!」


といってデートすると言ってみるが、デートって買い物だけでいいのか?やっぱり何かこんなの買いたい的なの決めなきゃいけないんじゃないか?


「じゃあ、私服買いたい。」

「お、なら服見に行くか。」


沙姫ナイス!服見に行って…他にお店見たりして帰るか。


デート当日


「暑い〜。やばいよォ、汗で…。」

「夏だからな。暑いよなぁ。まぁ、ショッピングモール入ったら涼しいから我慢な。」


家を出た瞬間からこれだからな。これから電車に乗って、駅から少し歩かなきゃ行けないけど大丈夫か?


「うわぁ。人めっちゃいる。待って?この電車に乗るの?」


見るからに満員電車ですって感じの車両。


「いや、さすがにやめとこう。」

「うん。」


そう言って明らかに満員電車ですって言う車両を3回見送った。


「ねぇ、そろそろ乗ろうね?」

「うぅ、わかった。」


案の定次も人は多かった。


乗り込んで沙姫をドアに俺が沙姫と人達の間に入る。


「あー、これはハプニング怒るやつかな?」

「ハプニング?なんか事故るのか?」

「いや、ほら、カーブとかで壁ドンみたいな状態になることだよ。」

「?壁ドンでいいのか?」


そう言い壁ドンの姿勢をとる。


「ばっ…ばか!そーいうことじゃない!」


顔を真っ赤にする沙姫。やっぱり沙姫は恋愛に関してはピュアだよな。


俺も言えたことじゃないけど。何となくした壁ドンでした方も顔を真っ赤にしてしまうなんて。幸い沙姫は、自分で精一杯で、俺も赤くなってることには気づいてない。


そんなことがあったりしてなんとか電車をおりる。


駅からショッピングモールまでの道にはたくさんの人で埋まっていた。


「うぇぇ、明らかに暑いじゃん。元から暑いのに人多いとかヤバいって。」


そんな不満を垂れる沙姫の手を握りショッピングモールに向かう。


最初の方は遅れて少し後ろを歩いてた沙姫も、ショッピングモールに着く頃には横を歩くようになってた。


「やっと着いたね。もう暑いの勘弁。」

「1回中のベンチで休むか?」

「んーん。早く服見に行こ?」

「そうだな。」


服屋についてから、沙姫は今までにないぐらいはしゃいでいた。色んな服を自分の体にあてがって、


「どう?似合う?」


そう聞いてくる。でも、ここで曖昧にしたらあまり印象は良くないということを俺は知っている。ここはズバッと自分の意見を言った方が印象は良くなる。


しかし沙姫は、着こなすのが上手いというかどんな組み合わせでも似合ってしまう。やっぱり美少女というのは恐ろしい。


「じゃあ、試着してくるね?」

「お、おう。」


服を見つけてはにっこりした顔で、似合う?と聞く姿に何度も可愛いと思ってしまい、反応がキョドってしまった。


「見る?」

「え、な、試着ぐらい1人でしろよ!」

「ばか!試着したあとだよ!」


ドキドキのし過ぎで間違えてしまった。


「見るよ。見ない方がいいか?」

「どっちがいいかなぁ。でも裕太の意見も聞きたいから。」


そう言ってその後1時間半もかけて何着も見せびらかされた。その度に事細かに褒めるから最終的に変態と罵られてしまった。


あれ?おかしくね?俺褒めたよね?なんで?


服を買ってご機嫌の沙姫。もちろん荷物は俺が持ってるよ?そしてこの後沙姫がまた新しい試練?をぶん投げてきた。


「ねぇ、今度海行こうよ。」

「おぅ。いいぞ?でもいいのか?暑いぞ?」

「大丈夫。それより裕太と水着姿で遊びたいの。だ・か・ら…今から水着選びに行こ!」


水着………まじすか!?鼻血垂らしても知らないからねっ!(誰に言うとんねんってな。すいませんでした。)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る