第32話 婚約発表前の波乱?

 国王との謁見が終わった、1週間後に、婚約発表パーティーと帝国との和睦、国交回復の記念パーティーが王城にて開かれることになった。


 アリスとの結婚に、どうしても納得がいかない、貴族が1人いた。アリスが学校を卒業したら、結婚することが、秘密裏に内定していた貴族の子息だ。


 アリスをかけて、決闘を申し込んできた。

カイトが決闘に負ければ、婚約を辞退しろと言う。アリスは、景品なんかではないのだが、貴族の世界では、男女の結婚も決闘で決めるのは、常識なのだ。




 仕方ないので、決闘に応じた。


 相手の攻撃を、魔法も、剣もどっちも、すべて受け切った。攻撃を仕掛けたら、すぐ終わるのはわかっていたので、圧倒的な力量差を、みせつけておいた。また、ほかの面倒なことを言ってくる男を黙らせておきたかった。


全て受けて、もうやることが無さそうだったので、ようやくカイトが魔法を放った。


かなり手加減をしたが、そのまま気絶して、戦闘不能になった。


弱いものいじめは、嫌いだけど、今回ばかりはしかたない。アリスをこんな男に奪われるわけにはいかない。




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