第30話 国王との謁見 その2

王様は、めっちゃ怒って、大声で怒鳴った。


 「何を言ってるんだ。そんな馬鹿げたことを許すわけない。それに、娘が断るに決まっている。いままで、何度、娘のために縁談の話をしたと思っているんだ。目の前で、断られるといい、娘を呼んできてやる。」


アリスが、呼ばれて、謁見の間に、あらわれた。


また王様が話をはじめた。


「ここにいる帝国の皇太子が、アリスと結婚させてくれと言っているが、いつもの返事を聞かせてあげなさい。」


アリスは、カイトが、この場にいることに、驚いたが、父が、言う言葉に、さらに驚いた。


 この縁談に限っては、断る理由が一つもないので、喜びで、涙が溢れ落ちていた。すぐに返事をした。


「はい、わたしは、ここにいるカイト様と結婚いたします。」


それを聞いた王様は、唖然としていた。


カイトは、喜びのあまり踊り出したいくらいだった。


そして、アリスのもとにいき、アリスに抱きついてしまった。


目の前で、イチャつく2人の世界を見せつけられて、時間が止まっているようだった。




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