第29話 国王との謁見

 朝起きて、王城に向かった。今日は国王との謁見だ。アリスのお父様か、お義父さんって、呼んだらいいのかな。流石にキレられそうだし、まだ呼ばないし、呼べるわけない。


 うちの帝国の城より、小さいけど、けっこう立派だな。


 ぼーっとしていたら、すぐに時間がきて、謁見の間に、通された。


「帝国の皇太子よ。遠いところから、我が王国まで、よく来た。

それで、今日はどんな要件なのだ?返答次第では、首と身体がもうついていないと思うがいい。」




「はじめまして、私はカイト・ライラックです。この度は、お時間をいただき感謝いたします。

王国と我が帝国との休戦を、さらに進めて、和睦を行いたいと思っております。あと帝国と王国の結び付きを強化するために、アリス・クローディア王女との結婚を希望します。」


 ついに、言ってしまった。アリスと結婚したいなんて、言わないほうがよかったかもしれない。

 昨日までの考えの、駆け落ちでもよかったんだけど、テンション上がっていってしまった。


まぁ、なるようになるしかない。







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