第12話 約束

 出会って、もう2年、アリスと毎日楽しく過ごしてた。もうじき王都の学校にいくことで、大好きなアリスと、離れ離れになってしまう。


 うーん、どうすればいいんだろ。


 お互い好きなんだし、結婚の約束ってのをおねがいしてみよう。


うん、とてもいい案だ。どうせなら、あの黒龍の力を借りよう。きっと力になってくれるはずだ。



 アリスと2人きりで、お使いの帰り道にて。


「大きくなったら、アリスと結婚したい。ぼくと結婚して下さい。おねがいします。」


 ついに言ってしまった。断られたら、どうしよう。もう生きていけない。やばい、めっちゃドキドキする。緊張し過ぎで、心臓の鼓動も、脈も速くなってる。


「はい、こちらこそ、よろしくお願いします。本当に信じても良いのですか?」


アリスが返事をくれた。


やったぁ。ついに願いが通じた。


「もちろん、ぼくがアリスを守るから。離れてしまうから、ぼくの仲間の召喚獣を近くにずっと見守らせるから、絶対大丈夫だから。」


 10歳と8歳の子ども同士の婚約って、有効なのか、まだなにもわからない。ただただ、とてもうれしかった。めっちゃ緊張したなぁ。もし、断られたら、ショックで生きていけないよ。ほんとに、ほんとによかったぁ。王都の学校から戻ったら、はやくアリスと結婚したいな。ぜったいに、アリスを幸せにするんだ。この約束を守るんだ。


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