第11話 うーん、魔法が使えない
次の日、師匠に勝手に召喚魔法を使って、召喚獣と契約したことを、めちゃくちゃ怒られた。やはり、相談したほうが良かったみたいだ。失敗した。
召喚した黒龍をみて、驚いていた。
この黒龍、伝説上の生き物で、召喚に応じるなんて、ありえないらしい。南の帝国の守護龍として、祀られてる神獣にもなっている。なんで、自分が呼べたんだろ。不思議だな。まぁ、わからないことを考えても時間の無駄だ。そういうのは、置いといて、前に進むだけ。とにかく運がよかったと前向きに考えるかな。
ただ黒龍と契約したおかげで、今までなにも不自由なく使えた魔法がまったく使えなくなった。毎日、魔力が0ポイント。100ポイントずつ午前零時に、回復した瞬間に即座に魔力がなくなる。何も考えず勢い任せなの、軽率すぎたかも。
使える魔力がないんで、この場合は回復薬も効かないらしい。インチキは認められない。魔法が使えない。
もうじき10歳になるので、王都の学校に通うことが決まっていた。しかも、師匠の推薦で、なんと無試験、魔法使いの特待生枠だったけど、どうしよう。困ったことになってしまった。まぁ、学校には行ってみたいし、行ってから、考えるか。
学校には3年間、行く必要がある。進級できずに留年とか、師匠の顔に泥を塗る、そんなことは、絶対にまずい。
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