第7話 イギリス・テットベリー

『キームン紅茶ベースのオーソドックスなアールグレイで、ストレートにもミルクを入れても窘めるお紅茶です』


 カップ一杯分(150ml)、お湯の温度は熱湯で、浸出時間は230秒から3分です。


 ポットとカップは予め熱湯であたため、蓋をして浸出時間を三分にしました。

 味の本当を知る為に、ストレートでいただくことにしました。

 少々濃いめでも好きな方なので、最長の時間で浸出しました。

 適量の生乳を加えるのもお勧めの飲み方です。

 実を言いますと、この度、ミルクを入れなかったのは、冷蔵庫泥棒さんにしてやられたからです。

 ミルクがない件について、十の考察より、一つ的中いたしましたね。

 ストレートですが、苦みもなくすっきりとした味わいです。

 また、アールグレイは、よく知られたお紅茶ですね。


 私は、欧州旅行へ約一か月身を任せました。

 深く考えなかったのですが、定番のアールグレイもいただいて来たと思います。

 海外旅行で、お金のチップについて少々お話ししたいと思います。


 ご存知の方も多いと思いますが、当時は、お食事の約10パーセント程を給仕してくださった方に対してテーブルに置きます。

 このチップも働いている方々にとっては、大切な収入源のようですので、適正にお支払いし、快い関係を作りたいと思いました。


 あるレストランで、別の席にいた若い男性が、相席を申し込んで来ました。

 当時、バリバリの女子大生だった私は、少し嫌でしたね。

 その方は、ベルリンの壁を拾って来たと自慢気に話しておりました。

 そして、給仕してくださる方にお会計をする前に、私は、仮に千円のお食事だとして、百円を置きました。

 相席の方は、チップを無視しましたね。

 露骨かも知れませんが、私に対しては、丁寧にお会計まで誘導していただけました。

 本来、相席を頼んだのだから、相手の方の方こそ、チップを適正にか弾んでするといいと思いました。


 お紅茶は、美味しくいただけます。

 それは、自宅でもできますが、お店などでは、マナーを守って、皆が困らないようにしたいですね。


 その日、ホテルへ着くと、ナンパが三件あったので、お風呂でさだまさしさんの歌を口ずさみながら、ふっきろうと思いました。

 疲れたのでしょうね。


 ――アールグレイ。

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