第12話 鬼姉様方の評価
「どうだった?」
「いや、なかなかでしたよ。受け止めた回数が258回・・・わたしらでもこれだけの回数、警棒をブン回すのは骨ですよ。しかも、後半の方が打込みが強くなっていて」
完全にバテて体育座りで休憩していたわたしを、軽く見下ろしながら、
「自分が受け止めた回数は262回」
模擬警棒をちらりと見ながら、
「後半の方の打込みが強くなったのは、キラキラ・ボディのおかげですかね」
と、続けて、
やはり、わたしの身体は未だに
冷静になって考えてみるに、たしかに、元の体重44㎏、身長は146cmに過ぎないわたしが、両腕で12㎏もある制圧警棒を長時間振り回すことができたのだ。記憶の中で10㎏の米袋の重さを思い出し、それを何百回も振り回すことを想像して、今のわたしが、レムちゃんナノマシンのおかげで、既に規格外となりつつあることを悟った。
今朝、保健室で
ナノマシンを取り込み続ける限り身体は
鬼姉様方は、話し続けていた。
「・・・こりゃぁ、なんか名前つけてやらないとなぁ。キラキラ光るお星さま・・・」
「小さい子にはだいたいプリティとかつけるものだからな。プリキラでいいんじゃないか?」
「いいじゃないか・・・よし、
「いや、常時キラキラしてるわけだから、キラ☆ホノカンだろう」
「ん?」
「ンつけた方が語呂がいいだろう」
結果、わたしは、キラ☆ホノカンという
ツカツカと
「らしいぞ。キラキラ・プリキラ様。この調子で励め」
と
「よし、あちらでシャワーを浴びてこい」
と続けられた。
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