第10話 夢の中でイッテみたいと思いませんか?

 その晩の夢の中。


 気がつくと、美幼女エルフがわたしに添い寝していた。

寝ぼけながら、(だめよ、ルカサブロウ君。さっきは挨拶できなかったけれど。勝手に戻ってきちゃ)と思っていると、


『僕の代わりに、ティアがお話させてもらうよ。ティアは夢魔リリスだからね』

とルカサブロウ君ではない声がわたしに答えた。


 ふわりとした浮遊を感じつつ、(これは夢ね)とわたしは納得した。


 一匹の白蛇しらへびがわたしの右の足首に絡みつく。

 高度が下がる時のスーッとした感じに囚われながら、白蛇しらへびの方はわたしの足を伝ってフトモモのあたりまで登ってくるとわたしの身体に潜り込んだ。


「ふふ、私はルカを導いた夜魔やまにして夢魔リリスのティア。ルカの長い旅路は、わたしの夢に昇華されているの。あなたにもルカの旅路を分けて行ってあげるね。さぁ、行婬手イッテみよう♪」


 その時、言語化できないけれどもとても多くの何かがわたしの中に流れ込んでくるのを感じた。わたしの身体が穂照ほてる。


「これからよろしくね」


ティアはわたしの夢から去っていった。



目を覚ますと沢山の汗をかいていた。

上のシャツとジャージはもちろん、寝る前に穿いた下のジャージも。

そして、水色縞パンも濡れていた。

 

早朝だった。

先輩方に気付かれないよう、そうっと、わたしは服を脱いだ。


水色縞パンを手にわたしは夢の中の穂照ほてりの感触を少し思い起こす。



着替えを終えたわたしは、「凪沙野なぎさの」ジャージ上下とシャツと水色縞パンとを急ぎ水洗いして、丁寧に伸ばして干してから、室へと戻った。


★ ☆ ★ ☆ 


 さて、いじられ愛され系少女、凪沙野穂香なぎさのほのか

謎展開篇をここまでお読みいただきありがとうございました。


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★ ☆ ★ ☆ 


また、以下は約1年後の凪沙野穂香なぎさのほのか

「バックアップ」ストーリーとなります。

隣接世界同人シロカナーゼ

https://kakuyomu.jp/works/16816700426391237697


よろしければ、ご笑覧くださいませ。

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